災害時は下水も止まる。トイレの水を無理やり流すと…/『地震イツモマニュアル』⑩

暮らし

更新日:2020/8/31

特別なことはしなくていい、「イツモの暮らし」が備えになる。ベストセラー『地震イツモノート』の実践版。

『地震イツモマニュアル』(地震イツモプロジェクト:編、 寄藤文平:絵、NPO法人プラス・アーツ:監修/ポプラ社)

下水道は使えなくなる

 阪神・淡路大震災や東日本大震災で下水道は大きな被害を受けました。首都直下地震では下水道の被害を受ける人数は最大で150万人、南海トラフ巨大地震は約20倍の3210万人と想定されています。

 南海トラフ巨大地震では、1週間後も約230万人が下水道を使えないとされていますが、1カ月後にはほぼ復旧が終わると想定されています。

災害時のトイレは水が使えない

 地震の揺れなどで、敷地内の排水管が破損した場合、汚水があふれ出てしまうことがあります。下水道が復旧するまで、トイレに水を流さないようにしましょう。

1 地震で水道が被害を受け、水が出なくなる(停電により水が出なくなることも)。

2 無理やり、水を流してしまうと……。

3 つまったり、汚水が逆流してしまうことも。

4 下水道が復旧するまでは、携帯トイレを使用。

<第11回に続く>