携帯トイレの選び方・使い方を覚えておこう/『地震イツモマニュアル』⑪

暮らし

更新日:2020/8/31

特別なことはしなくていい、「イツモの暮らし」が備えになる。ベストセラー『地震イツモノート』の実践版。

『地震イツモマニュアル』(地震イツモプロジェクト:編、 寄藤文平:絵、NPO法人プラス・アーツ:監修/ポプラ社)

携帯トイレの種類と選ぶポイント

 自宅のトイレ空間が無事だった場合は、洋式便器に携帯トイレをつけて使いましょう。

携帯トイレのタイプ

 携帯トイレには、タブレットを入れて尿を凝固させるタイプと、オムツにも使われている吸水シートが入ったタイプの二つがあります。

携帯トイレを選ぶポイント

 携帯トイレを選ぶ際には、簡単につけられるか、しっかり吸収できるか、においをおさえられるかを確認しましょう。また携帯トイレにも使用期限があります。定期的にチェックしましょう。

携帯トイレの使い方

 携帯トイレは、メーカーによって使い方が異なります。説明書をよく確認して使いましょう。

1 便器に市販のゴミ袋をかぶせる。排泄後、携帯トイレだけを交換すれば、底面に水がつかず、床が濡れない。

2 そのゴミ袋の中に、携帯トイレの袋を設置。用を足し、汚物を固める。タブレットタイプは、用を足す前もしくは後に振りかける(どのタイミングで入れるかは必ず確認を)。

3 携帯トイレの袋だけを取り出し、空気を抜いて口を強くしばる。

4 密閉できる容器で、ゴミの収集がくるまで保管する。

携帯トイレはどれくらい必要?

 水洗トイレが使えるようになるまで1カ月かかる場合も考えられます。携帯トイレは、できるだけ多く用意しておきましょう。

節約した使い方も

 携帯トイレは連続使用することもできます。小便は3~4回ごとに、大便は1回ごとに交換していけば、家族4人7日分で必要な枚数は約70枚になります。

<第12回に続く>