いつでもどこでも手軽に行える「声筋エクササイズ」2選/『声筋のすごい力』⑥

健康・美容

公開日:2020/3/27

最近、つまずくことが増えていませんか? 実はそれ、喉の筋肉=声筋の衰えが原因かもしれません。来たる人生100年時代、なるべく健康寿命を延ばすためには、声筋を鍛えることが大事です。誰でも簡単に始められる「声筋トレ」の方法をご紹介します!

『声の専門医だから知っている 声筋のすごい力 – こけない 老けない よろめかない -』(渡邊雄介/ワニブックス)

・の↗の↘発声法(図23)

 発声学的にいうと「N音」が付く音は、鼻に抜けるため、非常によいとされています。また、「小さい声→大きな声→小さな声」と、ひと息で声量を変えることは、声筋を伸縮させる優れた筋トレになります。

 右の2点を融合させたのが、「の↗の↘発声法」です。

 この方法は、呼吸も姿勢も整う包括的なエクササイズで、どのようなのどの状態の方にでも、安心しておすすめできるものです。「血圧の乱れが整う」と指摘する専門家もいるほどです。道具不要、いつでもどこでも手軽に行えるのも魅力です。

 欲を言うと、巻末に挙げた医療機関やのどのプロに数か月に一度、定期的に確認してもらい「できているかどうか」フィードバックをもらえれば最高です。

①口を小さくすぼめて、声が共鳴する部分を開くようイメージします。

②「のー」を低音から高音まで、鼻に抜けるように発声します(途中で地声から裏声に切り替えてください)

③「のー」を高音から徐々に低くしていきます(途中で裏声から地声に切り替えてください)

 

 10回を1セットとして、1日3セットを2~3時間以上、間隔をあけて行います(慣れるまでは1日1~2セットでもOK。続けることが大事です)。

 途中で音声が途切れないようにしましょう。特に「地声」と「裏声」の変換点は、難しいもの。最高音では音声が出ないことがあっても、内筋(声帯)は伸びているので、そのまま続けてください。

 肺活量を増やすことが目的ではないので、発声している時間を延ばす必要はありません。声筋の筋力が増えるにつれ、発声時間は自然に長くなります。

 

・ストロー発声法(図24)

「の↗の↘発声法」よりは簡単なので、高齢の方にも推奨したいエクササイズです。

 口の中の圧を高めて腹圧をかけ、声帯の緊張をゆるめることを目指します。

 あるテレビ番組で行った実験で、「声に悩みがある3人の女性」に2週間、この筋トレを続けてもらったことがあります。結果、全員が以前より長く声が出せるようになり、出せる声の幅が広がったことが科学的に証明できました。

 人の発声について500以上の論文を発表している、「歌う物理学者」インゴ・R・ティッツェ(アイオワ大学財団特別名誉教授)も、この「ストロー発声法」の有用性について、太鼓判を押しています(ただし血圧が高い人は控えてください)。

 

①ストローをくわえ、「ウー」と5秒間以上、声を出します。

②①ができたら、ストローをくわえ、「の↗の↘発声法」の要領で、「ウー」を低音から高音まで、鼻に抜けるように発声し、続けて高音から徐々に低くしていきます。

 ストローは軽くくわえて、嚙まないようにします。

 ①ができるようになるまでは、①だけ練習してください。

 ②ができるようになったら1日50回、2週間続けましょう。習慣化が大事です。

 ストローは細ければ細いほど効果があるとされています。でも細くなるほど難しい。「太めのストロー」から、始めてみてください。

 

【応用編】

 ストローの先端を、水を入れたグラスにつけ、右の動きを行ってください。

 最初は、水の量を少なめにして、浅いところで「ウー」。

 慣れたら水の量を多めにして、深いところで「ウー」。

(水の量が少なめで、水圧がかからないほうが楽にできます)

 声楽家のような「ラー」というきれいな声が出せるようになると、ベストです。

続きは本書でお楽しみください。

この記事で紹介した書籍ほか

声の専門医だから知っている 声筋のすごい力 - こけない 老けない よろめかない -

著:
出版社:
ワニブックス
発売日:
ISBN:
9784847098857