あるのかないのかハッキリして!「トゲアリトゲナシトゲトゲ」/声に出して読みたい理系用語②

スポーツ・科学

公開日:2020/6/9

言うだけで気持ちいい! 説明できたらカッコいい! 理系でも全部は知らない、珠玉の用語を集めました。思わず人に話したくなる、カッコイイ理系用語が満載の1冊から、10の言葉を厳選してご紹介します。

『声に出して読みたい理系用語』(信定邦洋/KADOKAWA)

結局トゲはあるの? ないの?
トゲアリトゲナシトゲトゲ

生物
自慢できる度:7

 トゲがあるのかないのかどっちやねん!と思わずツッコミたくなる名前ですね。

 トゲトゲ(トゲハムシ)はハムシ(羽虫)の一種で、トゲハムシ亜科に属する昆虫ですが、体にトゲを持つものが多いことから、この名がついています。しかし、トゲトゲの中にはトゲを持たない種もいくつかあり、これらはトゲナシトゲトゲ(トゲナシトゲハムシ)と呼ばれています。

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 この時点ですでにややこしいですが、さらに、トゲナシトゲトゲの仲間にもトゲを持つ種がいくつかあり、これらが「トゲアリトゲナシトゲトゲ(トゲアリトゲナシトゲハムシ)」と呼ばれています(正式な和名ではないようですが)。

 「トゲがあるなら結局ただのトゲトゲじゃないの?」と思うかもしれませんが、普通のトゲトゲのように全身にトゲがあるわけではなく、羽の後ろのほうにだけトゲがあります。あくまで「トゲのあるトゲナシトゲトゲ」なのです。かなり矛盾しているような気もしますが、きっと気のせいでしょう。

 ちなみに、トゲのないトゲアリトゲナシトゲトゲもいるそうで、「トゲナシトゲアリトゲナシトゲトゲ」と呼ばれているとか。ここまでくると、もうよくわからないですね。



<第3回に続く>