ありえない暴言はそっくりそのまま返そう! 自分の愚かさに気づかせれば、相手の態度は改まる/マンガ版「言い返す」技術⑥

マンガ

公開日:2020/9/28

職場で、プライベートな場で、無神経な一言を浴びせられたらどうすればいい? そんな悩みに応えてくれる1冊から、相手の言葉を受け流すコツ、自分の心を守るテクニックの一部をご紹介! 暴言の愚かさに気づかせよう。

マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術
『マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術』(ゆうきゆう:著、Jam:マンガ/ 三笠書房)

「ありえない」一言は、「ありのまま」に返せ!

マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術

 わざわざ大声を出したり、あなたを傷つける言い方を選ぶ人間は、それをやられると「自分なら」言うことを聞くだろう。と考えてやっているわけです。ある意味、自分の幼児的なメンタリティを露呈しているわけです。

 たとえば、「てめえ、そんなことも分からねぇのか! 小学校からやり直せ!」と言った上司がいたとしましょう。こんなとき、受け流して幼稚園児に対するような気持ちで接するのも一つの方法です。また、相手と同じように自分も「てめえ」と言うのも一つの手ですが、社会人で「てめえ」というのはありえませんので、現実的ではありません。簡単なのは、「相手の言い方」を、間接的に表現することです。返答の代わりに、その言葉を繰り返す。それが一番効果的です。

「『てめえ、そんなことも分からねぇのか』、ですか……」「小学校から、ですか……」

 第2章でも述べましたが、人は自分の状態を意識させられるだけで緊張してしまうと言われています。それにより相手は、自分の言葉をテープレコーダーで聞かされたようになり、少しだけ恥ずかしくなってきます。それと同じで、自分の暴言の愚かさに、気がつかされることになります。

 相手は、「そうだよ! だから、なんだよ!」と反応するかもしれませんが、それ以降、少しずつそういう言い方は減るはずです。ぜひ一度、試してみてくださいね。

<第7回に続く>