お金を増やしたいなら銀行や証券会社を信じてはいけない! その理由は?/お金は寝かせて増やしなさい②

ビジネス

公開日:2020/9/8

おすすめする理由① 手間がかからないから

 世の中にはたくさんの投資法があります。基本的には、投資対象銘柄を選択し、タイミングをみて売買することで利益を得ようとするものです。

 しかし、インデックス投資は、銘柄選択もしなければ、投資タイミングもはかりません。基本的には、世界中の株や債券に分散したインデックスファンドを、毎月定期的に同じ金額を積み立てて、あとは寝かせておくだけ。

「手間がかからない」という一点において、おそらくインデックス投資の右に出るものはないと言っても過言ではありません。

おすすめする理由② 実は世界標準のスタンダードな投資法だから

 私たちが「インデックス投資」という言葉を知らなかったとしても、実はそれは個人投資家の間だけの話です。

 金融のプロである世界中の年金基金や信託銀行、生命保険会社などの機関投資家の間では、スタンダードな投資法として積極的に採用されているのです。

 たとえば、公的年金を運用する日本最大級の機関投資家であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用資金145兆円のうち、77%を占める112兆円がインデックス運用されています(2017年3月末時点・出所は年金積立金管理運用独立行政法人サイト)。

 知らぬは個人ばかりで、金融のプロの間では、インデックス運用は世界標準のスタンダードな投資法だったのです。

おすすめする理由③ お金の基礎知識として日常生活に役に立つから

 最近では、自分で運用商品を選ぶ形の確定拠出年金(DC)を採用する企業が増えています。

 会社に入ると、まだ右も左もわからないなかでいきなり「確定拠出年金の運用商品を選べ」と言われます。もちろん、導入研修などが行われてはいますが、今まで預貯金しかしたことがなかった人たちが、なんの金融知識もなく、確定拠出年金の研修を受けると、なにがなんだかわからず面食らってしまいます。

 ところが、この確定拠出年金の研修テキストが、ほとんどそのままインデックス投資の教科書そのものなのです。理由②でも述べたように、年金運用でもインデックス投資はスタンダードな投資法なので、確定拠出年金運用の際にも、同じように投資すればよいということになります。

 私の勤務先でも、数年前に確定拠出年金が導入されました。導入研修を受けた社員たちが「投資信託ってなんだ?」「リスク? リターン? なにそれ?」と大混乱しているなか、私は「なーんだ、インデックス投資そのものじゃん!」と余裕しゃくしゃくでした。

 また、近年増えている金融詐欺についても、インデックス投資の標準的なリターン水準を知っていれば、詐欺師がうたっている「確実に年利10%」とか「10年で10倍」などという高リターンがあり得ないインチキレベルであることがすぐにわかるはずです。

 このように、インデックス投資は、お金の基礎知識のひとつとして、日常生活にとても役に立ちます。

 以上の3点が、私がインデックス投資をおすすめする理由です。
 聞き覚えのない「インデックス投資」が少し身近に感じられるようになってきましたか。まだですか、そうですね。

 これからじっくり解説していきますから、大丈夫です。