アマゾンの熱帯雨林は「地球の何」と言われている?/こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本⑥

社会

公開日:2021/3/21

「SDGs」についてどれくらい理解は深まっていますか? 本書は世界が直面する解決すべき問題、そして私たちの生活との関連をわかりやすく解説。専門的な言葉もやさしく説明しているので、大人にもわかりやすいSDGs入門書です。

こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本

このままでは地球がもたない!

 では、なぜSDGsに取り組む必要があるのでしょうか。

 ズバリ、このままでは地球がもたないからです。人間が利益だけを考えて環境破壊を続ければ、生物多様性はなくなり、将来的に自然の恵みを享受できなくなります。 経済も大切ですが、環境をないがしろにすれば、人間に必ず悪影響が及びます。

 左ページの 「プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)」では、地球はすでにいくつかの点で限界に達していると警告しています。たとえば、日本から見て地球の裏側にあるアマゾンの熱帯雨林は、「地球の肺」といわれ、地球の空気をきれいにする役割を果たしていますが、開発のためにどんどん伐採されています。

 地球の裏側で起こっていることでも、同じ「地球の住人」と考えれば他人事ではありません。「自分たちさえよければいい」とは言っていられないはずです。そう考えれば、SDGsは私たち人類と地球を守るために達成しなければいけない目標であることを実感できるのではないでしょうか。

知っておくべきコトバ

生物多様性
簡単にいえば、バラエティに富んだ生命が存在しているのが「生物多様性」です。しかし、自然環境の悪化で野生動物の棲む場所が失われたり、絶滅するなど、急速に生物多様性が失われています。私たち人間も多くの生物と関わって生きていることを忘れてはいけません。

<第7回につづく>