SDGsの17の目標には、さらに169のターゲットがある!/こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本④

社会

公開日:2021/3/19

「SDGs」についてどれくらい理解は深まっていますか? 本書は世界が直面する解決すべき問題、そして私たちの生活との関連をわかりやすく解説。専門的な言葉もやさしく説明しているので、大人にもわかりやすいSDGs入門書です。

こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本

「目標」よりも具体的なのが「ターゲット」

 SDGs の17 の目標には、それぞれに「より具体的な未来の理想像」を示した、より具体的な169の「ターゲット」が設定されています(103ページ「付録」参照)。たとえば、目標①のターゲットは、「1.1、1.2……」「1.a、1.b……」、目標②のターゲットは「2.1、2.2……」「2.a、2.b……」のように、数字だけのものと数字とアルファベットで表記される2タイプがあります。とくに知っておきたいのは、「1.1、1.2……」と数字のみで表記される「目標の中身に関するターゲット」です。

 たとえば、目標①「貧困をなくそう」のターゲットを見ると、「1.1」には「1 日1. 25ドル未満で生活する極度の貧困を終わらせる」、「1.2」には「2030年までに、貧困状態にある人の割合を半減させる」と書かれています。ターゲットまで見ると、それぞれの目標が具体的に何を目指しているかがよくわかるはずです。

 17の目標のターゲットについては付録(103ページ)で説明します。

知っておくべきコトバ

脆弱
「もろくて弱いこと」が「脆弱」です。「脆弱層」とは、大多数の他者と比較して著しく不利な、あるいは不利益な境遇に立たされる人や集団を指します。仏教徒が主体のミャンマーで激しく迫害されているイスラム系少数民族ロヒンギャの人々は脆弱層といえます。

国を追われるロヒンギャの人々

<第5回につづく>