「葱一茎生姜半個蒜少許ヲ細末ニシ牛酪大一匙ヲ以テ煎リ…」この文章は何の料理のレシピ?/日本の食べものクイズ<雑学大王 日本史編>

暮らし

公開日:2021/7/19

【答え】カレーライス

【解説】
これは、『西洋料理指南』という本に書かれている、ある料理の作り方。いったいどんな料理かといえば、これがカレーなのだ。鯛(たい)だの蛤(はまぐり)だの赤蛙(あかがえる)なんて使うのだから、かなりエスニックな感じがするが、この説明には、「後ニカレー粉小一匙ヲ入煮ル」とつづいている。カレー料理の発祥はインドだが、作り方は十人十色で、各家庭で別の味に仕上がるようだ。『西洋料理指南』は明治5年(1872)の本だが、この当時の『西洋料理通』という本にもカレーの作り方がある。「冷残の子牛の肉或いは鳥の冷残肉〈中略〉葱四本刻み林檎四個皮を除き去り刻みて食匙にカリーの粉一杯、シトルトスプウン匙に小麦の粉一杯〈中略〉其中へ入れ煮る事四時間半、その後に柚子の露を投混て炊きたる米を皿の四辺にぐるりと円く輪になる様もるべし」こちらのほうは、現在のカレーライスにそっくりのようだ。

雑学総研

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