自分のミスや失敗で不運がつづくときは、「どん底期間」にとことん付き合う!/しいたけ.のやさしいお守りBOOK

暮らし

公開日:2021/12/29

「ここだけはちゃんとやろう」を決めておく

 では、どうすればいいのでしょう。

 この項の最初の見出しにあるように、こういうときは腹をくくって、1回「ちゃんと落ちきってみる」という作戦がいいです。

 

「あー、このときが来ましたね。追い風が吹かなくなりましたね。今までの私の運、本当にありがとう。お役目を終えたんですね。よし、じゃあ、新しい運がいらっしゃるまで、とことんこの悪運と向き合ってみよう」と宣言してみる。もちろん自分が少し落ち着いてからでいいです。

 

 その日から具体的に何をすればいいのかというと、まず「ドン底のレベル」を自分で決めてみてください。

 どんなにダメージを受けていようが、どんなに疲労が蓄積されていようが、「玄関だけはきれいにしておこう」とか、「チャーハンだけはおいしくつくろう」とか。

 ひとつだけでいい。どんな状態であろうと、「ここだけは譲らないぞ」という美学は残す。それを「自分の最後の誇り」という名の、結界にしてください。

 

 それで、「神さま見てる? 私こんな状態なのに、玄関だけはきれいにしているんですよ。やっぱり私は並の人間とは違うわ〜」と、運を統括する上司(=神さま)へのアピールも忘れないでください。

 自暴自棄になっちゃうこともあるけど、ひとつの美学や結界を持っておくと、復活や新生が早くなっていくから。

 ちなみに、このときに決めた自分のルールや「ここだけは守るぞ」という結界は、そのあと自分がどんなに成長しても、幸運の風に乗っていても、また自分にエンジンをかけてくれる大事な原点になってくれます。

 

 運が悪いときにこそ、「仕事だったらここだけは守る」「プライベートだったらここだけは守る」と、それぞれの分野にひとつだけ大事なことを決める。

「機嫌が悪いときにこそ、おのれのプライドを賭けて人に丁寧に接する」とか。

 その死守してきた美学や結界から、芽が出てくるから。あなたにしかない魅力や輝きという形で、新しい芽が出てきてくれる。

 スランプや悪運によって不必要なものが削ぎ落され、意地と執念と美学が昇華した、あなただけの新しい可能性が開くのです。

 

「つらさが理解されない」のはキツいし、とんでもなくつらいときは絶対にひとりで抱え込んではいけません。

 だけど、今すごくさわやかに笑えている人って、そういう「ドン底期間」にとことんつき合ってきた人だったりもするから。

<第3回に続く>


『しいたけ.のやさしいお守りBOOK』を楽天Kobo(電子)で読む >

『しいたけ.のやさしいお守りBOOK』をAmazonで読む >

あわせて読みたい