なぜ、天気の変化で体調が悪くなるの? 気圧の変化が体と心に与える影響/「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本

健康・美容

公開日:2022/5/1

「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本

 第1章で紹介したように(P25)、愛知県尾張旭市で行った「慢性的な痛みに関する統計調査」によると、3か月以上続く慢性的な痛みを持っている人の4人に1人が、自分の体調で天気予報ができます。自分の体で天気予報ができるなんてすごいことのように思えますが、これだけの割合をしめていますので、もはや特殊能力とはいえないでしょう。

 昔からいわれている「雨が降る前になると、古傷が痛む」は、気のせいではないということなのです。

 天気の変化に敏感でない人でも、「蒸し暑くなってきたから雨が降るかもしれない」とか「急に北風が吹いてきたから雪が降る可能性がある」ということくらいはわかりますが、敏感な人、すなわち気象病に悩んでいる人は、台風が発生する前からそれがわかったり、翌日の雨を予測できたりするわけです。

 なかには、気圧が何ヘクトパスカル下がったか、あるいは何分後にゲリラ豪雨に見舞われるか、といったことを正確に当てる人たちもいます。

 それだけ気象病持ちの人は、気圧に対して敏感なセンサーを持っているということなのです。

痛みが生じる前の体の違和感で未来の天気の変化を的確に予想

 こういった人たちが天気の変化を見通せるのは、ズキズキした痛みを感じるより前に体に生じる違和感を、鋭く察知できるからなのだと思います。

 ムズムズやモヤモヤといった、痛みに至る前段階のなんとなく気持ちの悪い感覚によって、その先の○日後、○時間後、○分後に、自分の体で起こることを予想できるのです。

 経験上、天気の変化がそれに伴うため、天気予報も的確に行えるのです。

 地域差や地形差もあって、気圧が大きく変動しやすい場所、風が通り抜けやすい場所、西高東低の冬型の気圧配置になったときに影響を受けやすい場所にお住まいの方は、感度が高いという印象を持っています。

 加えて、大気潮汐よりも小さな気圧の変化の「微気圧変動」と呼ばれるものを感じ取りやすい体質の人ほど、未来の天気を読む能力に長けていることは間違いありません。

 自分の体調によって天気の変化がわかるという自覚がある場合は、体調の変化と天気との関連性を日誌につけたり、本書に掲載されているチェックリストを活用したりするなどして、適切に対応していってください。

<続きは本書でお楽しみください>


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