つぶやきシローの青空読書『吾輩は猫である』を読んだよ
更新日:2013/12/20
『吾輩は猫である』夏目漱石
生まれてすぐに捨てられ、英語教師・苦沙弥のもとに棲みつく事にした猫。苦沙弥や彼のもとに集まるクセのある人間たちの日常を、その独特な猫目線で風刺する。夏目漱石の初の長編にして代表作、教科書などに取り上げられることも多い有名な作品である。
猫を擬人化して人間とは何ぞやを語らせるなんて、当時にしては珍しいタイプの小説だったんだと思うよ。一般的にはクシャミ先生が漱石のモデルだと言われているけど、ぼくにはこの猫自体が漱石な気がするんだよね。文豪ってみんなひねくれものだし、物事を常に俯瞰してじーっと人間を観察をしている感じがするでしょ。
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話の内容自体は正直淡々としてて刺激が無いのよ。猫が垣間みた毎日を綴っているだけだからね。大きな事件はないけど、日常のふっと笑える出来事や、ご近所の些細ないざこざを描いている。たわいもない家のなかの出来事を、猫目線っていう独特の文章で書き出しているのね。なんだか新作落語を聞いている気分になったよね。
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