日本文化のゆくえ
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日本文化のゆくえ / 感想・レビュー
寛生
【図書館】やっぱり僕は河合先生が好きだなあ。記憶する限りにおいて、《同性愛》を肯定的に捉えられているのは本書が初めてだと思う。本人の思想の変容を想う。濃厚であり、ずっしりと、ぎっしりとした内容。時間がかかった。他書においても言及されているが、ユングが自身の精神病と同等の症状に悩んでいた事、苦悶しながら自身を分析し回復しようと努めたことが印象的。何よりも、単一的な《私》を求めるのではなく、複雑なものがあるということを容認することが大切であると想わされる。第二章の家族について、それから四章の仕事がとてもいい。
2014/12/24
呼戯人
日本の陥っている袋小路を文化の面から考察していて面白かった。この恐ろしいような閉塞状況を打破できるのは、喜びに満ちた学問しかない。しかし、それはどこにもない。
2013/10/15
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