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喪の途上にて―大事故遺族の悲哀の研究

喪の途上にて―大事故遺族の悲哀の研究

喪の途上にて―大事故遺族の悲哀の研究

作家
野田正彰
出版社
岩波書店
発売日
1992-01-24
ISBN
9784000022873
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喪の途上にて―大事故遺族の悲哀の研究 / 感想・レビュー

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ころりんぱ

大事な人を不慮の事故で喪った時、人はどうなるのか…著者は長きに渡って遺族達から話を聴き取り「悲しみ」や「喪の作業」について考察している。大事故で亡くなった人は犠牲者としてひとくくりにされ、遺族は悲しみを抱えたまま葬儀、補償問題などに忙殺され、マスコミの取材や周囲の心ない言葉に再び傷つけられて…という話はとても胸が詰まった。突然の死は遺された人達の人生をこうも変えてしまうものか…と。現実の事故の遺族に起きたことが沢山書かれているので、ちょっと言葉にはできないくらい重たいものを受け取った感じがします。

2014/05/07

kayak-gohan

産業カウンセラー養成講座の先生から薦められた。先生曰く、「悲哀の感情を持つ人には“こころゆくまで悲しみつくせる空間を作ること”が必要。たとえば、現在では大事故の遺族会が自助グループを作っている。これは日航機事故以前にはなかった。この本は『大切な人を失った悲しみ』に対する日本人の考え方を変えた本かもしれない」。今年4月にJR福知山線脱線事故の遺族会が開かれ、そこには日航機墜落事故など大事故遺族の方々のご参加もあったと聴く。遺族にしかわからない悲哀の感情を出し尽くす共有空間を考えたとき、先生の話が腹に落ちた。

2015/07/14

mazda

日航ジャンボ機墜落事故の遺族が、家族を失った悲しみをどのように乗り越えてきたかが描かれていました。ショックだったのは、遺体の損傷の程度が自分の想像をはるかに超えるものだったことです。この衝撃は、遺族の方々にしかわからないだろう、と思います。ある時、遺族が「遺体はものなんですか!?」と声を荒げたときに、しゃーしゃーと「はい、そうです」と答えた日航の担当者がいたとか…。とても信じられない話ですが、私がその場にいたら、ただでは済まさないだろうな、と思いました…。このような悲劇が、二度と起きませんように。

2014/07/24

ばんだねいっぺい

痛切な心情の告白が続く。当事者の気持ちを想像すること、思考することから、周辺の関係者は逃げていけない。

2016/07/12

豆ぽち

人は起きることに意味を求める。他者の死にも、自己の生にも。日航機123便遺族の心に寄り添った記述には只々胸が苦しくなった。生存者がいたことが奇跡のように扱われるが、奇跡ではなく生存できた要因をしっかりと調査研究し今後の機体設備に反映させるべきという点にひどく納得した。著者は機長の判断ミスも否めないという主張をしているが、その点に関しては言及すべきなのか非常に疑問である。完璧ではなかったかもしれないが命掛けで対処した方に対して、同じ経験をしていないものは何一つ評価は下してはならない。そう思う。

2014/07/16

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