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「敗者」の精神史

「敗者」の精神史

「敗者」の精神史

作家
山口昌男
出版社
岩波書店
発売日
1995-07-21
ISBN
9784000029667
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「敗者」の精神史 / 感想・レビュー

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iwasabi47

この本のお陰でこの後に読んだ『武蔵野をよむ』の参考になった。明治の多層性に考えさせる本。最近歴史学からそういうアプローチで手軽な新書などでさらに勉強したい。

2018/08/30

猫風船

長くて難解な本かと思いきやなんのその、エピソード満載の楽しい本でした。第8章「青い眼をした人形と赤い靴はいてた女の子の行方」が面白かった。昭和二年頃に、日米親善の名のもとにアメリカから贈られ、全国の公立学校に配布された一万数千体の「青い眼の人形」。「やさしい日本の嬢ちゃんよ仲よく遊んでやっとくれ」という歌まで流行。しかし、第二次世界大戦末期、集団ヒステリーを起こした国民は、「青い眼の人形」にその感情を叩きつける。一万数千体あった「青い眼の人形」は、その際ほとんどが破壊され、現存するのは百数十体だとか。

ryohei

明治維新という大きな時代の転換によって、「敗者」となり今では忘れられた人たち。藩閥中心の新政府が主導する政治や社会制度などの枠組みに、反発ではなく、敢えて距離を置き、自らの手で道を開きながら、自発的なネットワークを通じて明治の日本を作ってきたその歴史を、丹念な資料の積み重ねによって詳らかにする一冊です。百貨店メセナの日比翁助、西鶴を再発見した淡島寒月、博文館と大橋佐平、吉野作造と花園歌子、テニス大好き小杉放庵、麦僊に拒否された甲斐庄楠音等。閉塞感漂う時代に、どう生きるかを考えるヒントになるかもしれません。

2021/09/18

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