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こころの眼: 写真をめぐるエセ-

こころの眼: 写真をめぐるエセ-

こころの眼: 写真をめぐるエセ-

作家
アンリ・カルティエ=ブレッソン
Henri Cartier‐Bresson
堀内 花子
出版社
岩波書店
発売日
2007-07-20
ISBN
9784000228732
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こころの眼: 写真をめぐるエセ- / 感想・レビュー

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井月 奎(いづき けい)

芸術家は他の分野の才能を持つことも多く、キャパには小説家の、土門拳には彫刻家の、メイプルソープにはミュージシャンとしての高い才能が感じられます。ブレッソンにはどのような才能が同居しているのかと考えると、ありません。優れたデッサン力を持ち文章も見事ですが、その才能が写真と交わることはなく、カメラを道具と感知せず、一体化した身体とライカには他の才能は必要ないのかもしれません。後年写真に恐れを抱いた写真家はカメラを手放します。あまりに優れた才能は美の果てのない深遠と、芸術の残酷さも見てしまったのでしょう。

2016/04/24

hitsuji023

写真について考え続けていなければ書けない文章の数々。この本を読むことで少しでもその感性を得られるだろうか。 写真だけではなく、文章もいいです。

2015/05/24

Sunlight

写真家の文章は読んでてとても清々しい。

2014/08/03

Koki Miyachi

20世紀を代表する写真家が写真を語った貴重なエッセイ。カメラをスケッチブックとして捉えていた彼にとって、写真を撮ることとは何か。写真にとって決定的な要因である「時と場所」について。優れた表現者として彼が敬愛してきた友人たちについて。ジャコメッティ、エルンスト・ハース、ロベール・ドアノー、キャパ、ルノワールなどなど・・・ 想いがこもった文章と、決定的瞬間が切り取られた写真で構成されたエッセイが、魅力的でないハズがない。

2013/10/05

TKL

心の弱いひと向けのオカルト系自己啓発本ではなく、写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンのエッセイ。タイトルがダメ。以下個人的な話。コルタサルの文庫のあと書きに写真家から影響を受けてたとあり、挙がっている中で名前が一番イケてたブレッソンを調べたら、昔見てカッコ良いと思った写真が出てきた(サン・ラザール駅裏!)。その時ふと、これもどこかで見た「写真は短刀のひと刺し、絵画は瞑想」みたいな超かっこいい言葉を思い出して調べたら、それもブレッソンの言葉!この無意識下の連なりは天啓に違いないと僕は丸善に走ったのでした。

2015/09/24

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