KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ぼくが子どもだったころ (岩波少年文庫 628)

ぼくが子どもだったころ (岩波少年文庫 628)

ぼくが子どもだったころ (岩波少年文庫 628)

作家
エーリヒ・ケストナー
ホルスト レムケ
池田香代子
出版社
岩波書店
発売日
2023-08-10
ISBN
9784001146288
amazonで購入する Kindle版を購入する

ぼくが子どもだったころ (岩波少年文庫 628) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

たまきら

あっ、ケストナーにこんな本があったんだ!とビックリして手に取りました。初版は1957年。絵も懐かしい感じ。昔子どもの頃読んだ本のかおりがします。この作家さんがどうしてこんな作家さんになったんだろう?という私の好奇心は、裏切られませんでした。思わず笑ってしまうようなエピソード、皮肉たっぷりな世間の描写はまさにケストナー節!…そんな中でお母さんを語る言葉には深い愛と悲哀が感じられてどきっとしました。彼は自分の中の子どもにも文章を書いていたのかなあ…。

2023/11/29

Roko

子ども時代のいたずらや体験が彼の作品に大いに生かされていたということが、この本を読んでよくわかりました。馬を売買してお金持ちになった伯父さん夫婦のこと、体罰をする先生のこと、働く子どもたち、母親と山を歩いたり、お芝居を見たりしたこと、父親がランドセルを作ってくれたこと。ドレースデンという美しい街で育ったこと、1945年の空襲でこの街が破壊されてしまったこと。エーリヒ・ケストナーという人の繊細さも強さも、すべてがこの子ども時代に培われたものなのです。様々な経験を彼に与えてくれた両親や町の人たちに感謝です。

2023/09/26

北風

ロッテや点子ちゃんが好きなので、ケストナーのエッセイということで興味津々。他の作品には、やはり彼の人生が詰まっていた。探偵エーミールに、アントンなど、彼自身が反映されているのがわかる。あとは、飛ぶ教室とかね。基本、貧しくても頑張ってるのは、ケストナーの子供時代も同じなんだな。つか、犯人を尾行するって、実際にしていたなんて! 彼は、親戚のおじさんたちみたいに金持ちになろうとはしなかったのか。お母さん頑張り過ぎ。息子のために、献身的すぎて追い詰めていたのが、なんか、…いつの時代も母親の愛情は強し。

2023/08/27

キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

ケストナー自伝。ケストナーは如何にして出来上がったのか。読み口は楽しいが、多分にシビア。

2023/11/14

うりこ

ケストナー4冊目。「いちばん大切なのは、楽しかろうが悲しかろうが、子ども時代だ。忘れられないことは忘れてはいけない!」父親のことはさらりと書いてある。ところが、母親のことは一心同体のように、親密に、愛情こめて記録している。P61〈ぼくは存在していて、そのことをぼくは心の底からうれしく思う。〉のことばに胸を突かれた。ナチスに自分の本を焼かれたり、命の危険もあったけれど、ドイツを愛し、子どもたちを愛し、母親を愛し、本を書くことを愛していた人は、行きつ戻りつ、とことん自分自身を語っている。すごい人だなあと思う。

2024/01/24

感想・レビューをもっと見る