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金色夜叉(下) (岩波文庫)

金色夜叉(下) (岩波文庫)

金色夜叉(下) (岩波文庫)

作家
尾崎紅葉
出版社
岩波書店
発売日
2003-05-16
ISBN
9784003101421
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金色夜叉(下) (岩波文庫) / 感想・レビュー

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みっぴー

未完です。下巻に入ってからは常にクライマックス状態です。金満家の嫁となって何不自由なく暮らす宮ですが、貫一を裏切ったことが忘れられず精神はボロボロに。意を決して貫一に許しを請おうと彼の元へ向かいますが、泥仕合必至。「私を殺してください!」「自分で死ね!」のくだりは、思わず噴きました。作者の構想によれば貫一は義に目覚めるらしいのですが、貫一はダークサイドに堕ちたからこそ存在意義がある男だと思います。熱海に行く機会があったら足蹴像を見てみたいです。

2016/06/19

ハチアカデミー

A 日本近代文学史上、最も毀誉褒貶の激しい作品。当代のきってのベストセラーであり、特に女性に好まれた故、批評家という男たちはこぞって批判をする。自然主義小説、私小説が主流となった文壇に置いては、作り物で前近代の作品と相手にされなかった。しかしである。そのまやかしのベールを剥ぎ本文に目を通せば、堅物貫一の波乱に満ちた生涯と、それを語る饒舌なる文体に引きこまれる。頭でっかちの貫一がお宮を恨めば恨むほど、お宮が過去を悔い、後悔すればするほど、満枝が邪魔をすればするほどに。時代を感じない読みやすさも驚きである。

2012/06/04

ソングライン

宮と別れた主人公は、悪徳な金貸し業の手先として、非情な夜叉となりはてます。死によってしか癒すことのできないような恋の恨みに縛られる主人公に平穏は訪れるのでしょうか。親友荒尾の説得、温泉場で偶然出会った心中覚悟の男女の純愛、そして再び出会った宮の懺悔。物語の結末を知ることが出来ないのは残念ですが、恨みという誰もが持つ悲しい人間の性を巧みに描いた小説でした。

2018/11/19

藤月はな(灯れ松明の火)

最後の修羅場はまさに壮絶の一言しかありません。貫一、あんたは優しすぎるよっ・・・・(泣)!続々篇で真実の愛の形を確かめることができて喜ぶ貫一の言葉が余計に切ないです。

2011/03/08

壱萬弐仟縁冊

高利貸しとは現代の闇金融という感じか。「世間には随分賢からぬ者の好き地位を得て、時めかしおり候も少からぬを見るにつけ、何故御前様にはさようの善からぬ業を択(よ)りに択りて、折角の人に優れし御身を塵芥の中(うち)に御捨て被遊(あそばされ)候や、残念に残念に存上まいらせ候」(222頁)。私は役場職員を腰掛仕事でしていたが、数カ月で組織に馴染めず、いじめにも遭い、大学院に逃亡した口である。ま、カネの面では残念だろうが、別に自由時間があるので、本も無料で借りてきているし、時間貧乏よりはマシかも。

2013/03/21

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