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夜明け前 第1部(上) (岩波文庫 緑 24-2)

夜明け前 第1部(上) (岩波文庫 緑 24-2)

夜明け前 第1部(上) (岩波文庫 緑 24-2)

作家
島崎藤村
出版社
岩波書店
発売日
2003-07-17
ISBN
9784003102428
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夜明け前 第1部(上) (岩波文庫 緑 24-2) / 感想・レビュー

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翔亀

日本文学の「戦争と平和」と評されることもあるというが、長さのせいだけではあるまい。片やナポレオン戦争に対して幕末維新を背景に、片やモスクワやペテルブルグ社交界に対し木曾の馬籠宿の人間模様と成長物語を、片やロシアの雄大な大地に対し木曾五木の森と山の自然描写。そして歴史哲学だ。トルストイは歴史学批判としての反英雄史にして歴史の法則に束縛される人間の卑小と偉大を描いたが、それに比せられる歴史哲学が展開される気配がある。第一巻はいよいよ薩長が動き出す前までだが、ペリーから生麦事件まで木曾の地(さらに農民)からの↓

2016/10/12

きいち

これ、おもしろい。ていうか、古典と違うてむっちゃ現代的やん。◇幕末維新の激動期が舞台だけれど、黒船も安政の大獄も、主人公半蔵のもとには時間差温度差あって訪れてくるニュース。でも、「市井では関係ない」的に庶民を持ち上げるよな紋切型とは真逆で、半蔵は地域の先々考えて自ら情報を取りに行くし、平田国学を通してネットワークをつくり、運をつかんで横須賀まで足を運びもする。激動の人物を主人公にするよりも個人の積極性主体性とその価値が前面に出てきてる。◇それにしても、江戸と馬籠で情報や豊かさに格差のないことに驚かされる。

2015/02/19

寝落ち6段

蘭学の広まる江戸社会で、改めて日本人の心を学ぶべく、大陸の影響をあまり受けていないだろう『古事記』の時代を研究する国学が本居宣長などにより興された。国学は多くの人に感銘を与え、市井でも学ぶようになった。折しも幕府への不満が募る中、黒船来航が社会を揺さぶった。馬籠宿の旅籠の忰・半蔵は、国学を学び、武士の世が欧米列強に脅かされる社会を憂い、新たな世を、王政復古の世を想う。外国の排斥熱が高まる世の中で、半蔵は『静の岩屋』を手に取ったことで、日本人は元来多くのものを受け入れてきたと知る。日本人の本来に迫る大作だ。

2021/01/20

Masakazu Fujino

教科書で学んだ「夜明け前」を初めて読む。面白い。なぜ国学(平田国学)が広がりを持ち、多くの人々が引かれたのかが、わかる気がする。現在放映中の大河ドラマ「青天を衝け」はまさにこの作品に学んでいるのだと思う。面白い。島崎藤村ってすごいなとあらためて思う。

2021/07/09

珂音

歴史に名を遺した人を主人公にした幕末物は数多く読んできたがこれは木曾の山の中に暮らす市井の人が主人公。これが面白い。馬篭の本陣の息子半蔵の前を歴史が通り過ぎていく。黒船来航以後あわただしい大名の行き来、和宮様の御通行、尊王、攘夷の嵐が吹き荒れる中、半蔵は国の変革期に自らも京都に行き何かを成したいとの想いにかられながらも馬篭で生きることを選ぶ。 読むのに時間がかかった。単語の意味を調べながらなんて、何年ぶりかしらね。これがあと3冊…面白いんだけど読み切れるだろうか。

2014/01/11

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