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鳴海仙吉 (岩波文庫 緑 96-4)

鳴海仙吉 (岩波文庫 緑 96-4)

鳴海仙吉 (岩波文庫 緑 96-4)

作家
伊藤整
出版社
岩波書店
発売日
2006-07-14
ISBN
9784003109649
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鳴海仙吉 (岩波文庫 緑 96-4) / 感想・レビュー

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kamiya

普通の小説のパートもあれば、講演会の書き起こしみたいなパートもあったり、戯曲形式もあったりと構成面で面白い作品。 評論の部分は少し読みにくいが、他のパートはわりとスラスラ読める。「シェイクスピア談」のところは非常に興味深い。 話の筋としては、一言で言ってしまえばウジウジした男の恋愛話なんだけど、これぞ「文学」という感じで良い。 この作品自体が文学とか評論とかを揶揄してる感じもあるから、定番の題材を使っているのかと思う。

2020/07/01

AR読書記録

んー...? これは真面目に読むべきものなの? ひたすら自己弁護(含む詭弁)に付き合わされてただもうめんどくせーと思ってしまったのだけれど。特に「女」について。「女に振り回されてしまう自分」を見つめたくないがために、一所懸命「自分を振り回す女という謎の生き物」の考察に励むのが、馬鹿馬鹿しい。かつ、最後それかよ、みたいな。これを「あなたである」っていわれても、「いや私はもっと自分にきびしく生きてますよ」って素で返したくなる人はたくさんいると思う。文学論にさっぱりふれなくてアレな感想ですけれども。

2014/09/12

Darbytime

自分の気持ちを素直に表現できない男の話。20年前に世間体を気にして言えなかった事を言ったものの、その後やっぱり世間体を気にして常識人的な態度をとってしまい最悪の結果になるという残念な結末。周りに合わせて演じ続けてしまう鳴海仙吉は、序文の通り多かれ少なかれ読者や作者自身なんだろう。

2013/07/07

Miko

小樽育ちの私にとっては憧れの伊藤整。彼の青春を読みながら胸キュンした思い出の本。

だんご

周りの目を意識して自分の立ち位置みたいのをころころ変えていくと、ふとした時にどうしようもないくらい不安になってものすごく自己主張したくなる。という感じはある。

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