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日本病――長期衰退のダイナミクス (岩波新書)

日本病――長期衰退のダイナミクス (岩波新書)

日本病――長期衰退のダイナミクス (岩波新書)

作家
金子勝
児玉龍彦
出版社
岩波書店
発売日
2016-01-21
ISBN
9784004315834
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日本病――長期衰退のダイナミクス (岩波新書) / 感想・レビュー

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!!!

★★★★☆

2019/08/08

壱萬弐仟縁冊

ダイナミクスとは、複雑なシステムが変わって様子を予測する方法(4頁)。データによる予測の暴れ牛は検証して取り抑えておくことが必須(34頁)。政権延命と、戦争を可能にする法案を進めるための隠れ蓑として、フィルターをかけた大量のデータがアベノミクスの成功として政府から垂れ流しにされた(56頁)。真剣に地域に雇用を作り出す産業を育てないと、日本経済は衰退が止まらなくなる(77頁)。厚労省の地域包括ケアでは病院追い出しと家族の介護負担だけが増えていき、高齢化が進む弱小自治体から切り捨てられていくだけ(104頁)。

2016/07/06

ゆう。

経済学と生命科学の視点から、日本社会の抱える「日本病」の解明を試みた内容となっています。個人的にはとても勉強になり、おもしろかったです。アベノミクスがもたらした日本の長期衰退は多臓器不全に陥っており、病気の根源を治療しなければ治癒できないのと同じように、失政の根源にメスを入れる必要性があるのだと思いました。

2016/06/13

けんとまん1007

凄い知的刺激に満ちた一冊。病理学+経済学というレベルではない。病理学関連のところは自分には難しいところも多かったが、今の経済状況・政策と絡めて描かれているので、かえってわかりやすい部分もあった。今のこの国を、どうしようとしているのだろうか?東日本大震災の時、日本人の民度の高さを称賛されたこの国を、今の政治家・官僚は壊そうとしているのは明らかだと思う。これを何とかするには、一人一人の力と意志の積み重ねしかない。それにしてもメデイアの酷さよ。

2016/03/16

skunk_c

アベノミクス批判の急先鋒となる経済学者と、病理学者の共著。社会も人体も複雑な系でフィードバックが重要な意味を持つものと捉え、その共通点を押さえながら「治療法」を考えようとする(かなり重症で治療が難しいようだが)。ゼロ金利(最近ついにマイナスに突入)を抗生剤に例えたり、財政赤字をガンに例えたりするが、結構上手く説明できている。特に認識の手法について、次元を落とし、フィルタをかける際のバイアスの危険性を強調しているが、傾聴に値する。経済・医のドッキングが成功しているかは疑問もあるが、得るものの多い本だった。

2016/02/12

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