現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす (岩波新書 新赤版 1953)
現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす (岩波新書 新赤版 1953) / 感想・レビュー
杜のカラス
現在の世界経済やその周期を解き明かす説明、私のような経済学の知識や理解が乏しいものにとっては新鮮な趣きがある。数学を多用した最近の経済学や古典的な経済学が、現実にどのように効果がでているのか知らなけいけれども、この本にしばしば頻出する日本政府への全般的な批判やに日銀の政策などへの多くの反政府的意見である。いかなる素晴らしい学問も実際に応用されなければ、適切な、実務的なものとはいえない、ただの犬の遠吠えである。かなしいかな批判のための批判に終始している。なんと哀しいことか、読んで時間の無駄と徒労を感じた。
2023/09/18
呼戯人
ラジオやユーチューブでおなじみの金子勝経済学教授とその中学時代からの親友で東大先端研で癌の研究をしている児玉龍彦さんによる共著。児玉さんはコロナ対策でも世田谷方式を主導するなど高い成果を上げた。そのふたりが経済現象と生命現象に平行するカタストロフの周期性を研究し、まさにコロナでも経済でも2022年が50年周期のカタストロフを起こすその瞬間に立ち会っていることを解き明かした意味深い理論。緊迫度の高い文章で一気に読んでしまった。昨日、黒田さんによる利上げでアベノミクス終了宣言が出たし、いよいよカタストロフか。
2022/12/22
nnnともろー
安定した状態から次の安定した状態へ向う変節点。カタストロフへと陥るのか新たな安定した状態へと落ち着くのか。現代はまさにその分節点。アベノミクスの失敗を継続する現政権。絶望しかないのか?
2023/04/25
青雲空
やっとカタストロフ論が少しわかった。前作の日本病から読み続けるのがいいのだが、本作だけでもよくわかる。
2023/12/30
tmh
所属するゼミで著者の方のお話を聞くことになったので予習として。内容と関係ないことで申し訳ないのだけどまず言いたいのは、本当に読みにくい!!!全体の構成は別にいいけど、文の構造、特に主述の対応とか句点の打ち方が変な文がたくさんあって気が散った…… 内容としては生物学と経済学を重ね合わせ、現在を大きな周期における変曲点=カタストロフと捉え、今とるべき行動を論じるもの。前提知識なしで読んだので新しく知ることが多く面白く読めた。以前自分が扱ったMMTやBIに対しての批判もなされており、改めて比較してみたくなった。
2023/11/13
感想・レビューをもっと見る