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大正幻影 (岩波現代文庫)

大正幻影 (岩波現代文庫)

大正幻影 (岩波現代文庫)

作家
川本三郎
出版社
岩波書店
発売日
2008-04-16
ISBN
9784006021337
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大正幻影 (岩波現代文庫) / 感想・レビュー

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ハチアカデミー

隅田川を中心とする大正文学史だが、歴史的・網羅的に作家作品を取り上げるのではなく、類似点をあげながら時代の雰囲気を醸し出す。下町から流れる水が海を越え、上海・台湾までたどり着く視点が◎ 主に荷風、谷崎、芥川、佐藤春夫が取り上げられるが、特に春夫論として充実している。ミニチュアールな物を偏愛し作品に散りばめているという指摘なんてもはやマニエリスムじゃないか! 政治的な感性無しに南方へ行ったという指摘は留保するが、春夫の独自性を捉えている。それにしても、さんざ言及される『女誡扇綺譚』が読みたいぞ。

2014/01/23

子音はC 母音はA

谷崎、永井、芥川、そして佐藤春夫。耽美派として評されてる作家達を対象にし彼らの幻影の源である隅田川流域の作品群を中心に論を展開していく。希代の文学論。殊に佐藤春夫に対する論の展開が独自性に満ちていて尚且つ鮮やかに映る。今後、隅田川の遊歩が一層愉しくなる一冊。

2015/08/23

きつね

谷崎、佐藤春夫、芥川、荷風、大正期に都市や路地裏を舞台に西洋のレンズを通した幻影を見出した作家たちをめぐる一冊。かなり読みやすい。「幻想」文学論というと文体まで朦朧と飛躍だらけに書く人もあるしそれはそれでよいものだが、平明な言葉で幻想を伝えることはより高度な行為であるように思われる。ややあらすじめいた記述が多く、内容にも重複が散見されるが、大正デモクラシーや白樺派というポジに対する想像力のネガを覗き見たい向きにうってつけの暗室が「紙上の建築」としてテクストから立ち現れるまで、巻を措くあたわず。

2012/11/19

iwasabi47

筑摩文庫版。タルホの師匠位の認識しか無かった佐藤春夫が意識できるようになった。

2019/01/05

よしひろ

佐藤春夫、永井荷風、芥川龍之介、谷崎潤一郎の四人を中心とした、大正時代の作家論。読んだことがない作家も含めて、非常に心をそそられる。現実を見据えた上で、自分の家であったり、幻想に引きこもっていく作家たちというのにも、どこか共感してしまう。筆者の文章も魅力的。

2015/09/13

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