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天使のとき

天使のとき

天使のとき

作家
佐野洋子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2008-12-05
ISBN
9784022504517
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天使のとき / 感想・レビュー

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魚京童!

息子じゃなくて、娘が生まれていたらどうなっていたのかすごくきになるのです。

2015/05/23

ツキノ

登場人物はチチ、ハハ、語り部のナナ、そしてアニ。ナナはアニを「ニイさん」と呼ぶ。私小説に近いのかな。『シズコさん』を再読したくなる。

2015/08/04

ごろちゃん

佐野洋子の作品を初めて読む方にはお勧めしない。「シズコさん」を読んでからの方が、理解されやすいと思います。春画なのですね。大人向けの絵本のように感じました。これは佐野洋子の上級編。「シズコさん」の中で、母に愛されなかった未消化の気持ちが描かれていましたが、この作品は言葉は少ないが、もっともっと思いは強烈で深い。ページが進むにつれ、ねじれてしまった想いが戻れないところにまできてしまう。どうしたらハハへの思いを捨てることが出来るのか。シュールな笑いに包みながらも、佐野洋子が血をにじませて葛藤している。

2012/09/16

myaown

佐野洋子の本は2冊目。もしもコレが最初の出会いならもう他は読まないだろうと思う。佐野洋子というヒトのことが先に解っているのといないのとでは印象が全く違うかもしれない(少なくとも自分はそうだった)いつもタイトルのことなど忘れて本編を読むが途中でコレは何の話だっけ/とタイトルを見直した。こんな天使の捉え方を他に知らない。既成概念を取っ払って物語に入り込むことをおススメする。母になったことのあるヒトなら「やはり子どもは自分を選んで生まれてくるのか」と思うのだろうか?

2018/01/17

tom

挿絵は素敵だと思う。でも、内容の方は、おどろおどろしい。佐野さんという人は、チチやハハやアニに対するこれだけの情念を、亡くなる直前まで抱えていたのだ。すごいよねえ、怖いよねえ、普通の人にはできないよねえ、などと思いながら頁をめくった。普通の人には書けないし、書いたとしても読むに耐えないものになってしまうはず。こういう種類の情念をずっと抱えて、考え続けて、どこかで吹っ切れたら佐野さんになるのかなあということを、このコメントを書きながら考えました。でも、佐野さんをお友達にするのは、ちょっと怖い。

2011/07/08

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