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新編 繪本 三國志

新編 繪本 三國志

新編 繪本 三國志

作家
安野光雅
出版社
朝日新聞出版
発売日
2010-03-05
ISBN
9784022507136
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新編 繪本 三國志 / 感想・レビュー

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えむ女

大変に見応えのある画集というか、エッセイというか、繪本でした。三国志のストーリーだけを絵にするのではなく、著者の三国志旅の感想や写生が挿入されている。絵はもちろん素晴らしいが「炎」が紅いヒョロリとした線で書かれているだけに見えるのに熱さが伝わってくるような感じがする。人物や馬が躍動感があり細い線でありながら存在感抜群。絵と共に漢詩が書かれているところは端正な字に見とれ思わず書写。丁寧に字を書こうと強く思った。いや〜素晴らしかった。

2016/02/21

Y2K☮

三国志の主要風景を描いた、素朴且つ重厚な画集。美術展で売っている図録に近い。李香蘭「蘇州夜曲」が好きなので蘇州の白壁と黒屋根が気になった。あと荊州や中原の穏やかな平原と四川の険阻な山を見比べると、最も国力の劣っていた蜀が四十二年も続いた理由の一端に触れられる。文章ページで著名な漢詩を味わえるのも有り難い(ただ残念ながら事実誤認が幾つかあった。劉表と劉璋を間違えていたり司馬昭を司馬懿の孫と書いていたり)。戦争体験のある著者の筆だからこそ伝わる何か。歴史は繰り返す。でもこれからは繰り返さない歴史も必要だろう。

2015/07/08

ナハチガル

絵と文に作者の三国志への想いが詰め込まれた1冊。関連本を渉猟し、ゆかりの地を訪ね、それを絵として結実させる。知り合いにも、複数の作家の三国志を読み比べている人がいるけれど、そうすることでのみ浮かびあがってくるものがきっとあるのだろう。私は飽きっぽいので、そういう読書には憧れがある。三国志にまつわる、あるいはまつわりもしない余談も楽しめる良書。A+。

2015/11/07

kuri8655

三国志所縁の地を訪ねての紀行画文集。収められた83枚の絵は現地の画材や黄土を使って描かれたそうだ。演義でおなじみの名場面よりも、英雄たちが見たかも知れない現地の写生に惹かれた。画家自身による文章は、陳寿の正史に沿いながらも、古代中華からアヘン戦争の時代まで、また春秋戦国の英傑と旧日本軍を対比するなど、自在に羽を拡げていく。詩的な画風の著者らしく、英雄の文人的な面に着目している点や、贔屓の人物が推し量られるところも楽しい。また自らの戦争体験から兵卒や庶民に心を寄せている点にも胸を打たれる。

2012/04/03

はるさん

三国志への著者の熱い思いが詰まった画集。単に物語の一場面を描くだけでなく、物語が繰り広げられる中国の山河や街並みも丁寧に描かれていて、三国志の世界と世界観を満喫出来る一冊。

2021/04/23

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