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「小さないのち」を守る 事故、虐待、いじめ……証言から学ぶ予防と対策

「小さないのち」を守る 事故、虐待、いじめ……証言から学ぶ予防と対策

「小さないのち」を守る 事故、虐待、いじめ……証言から学ぶ予防と対策

作家
朝日新聞取材班
ヨシタケシンスケ
出版社
朝日新聞出版
発売日
2018-12-07
ISBN
9784022515803
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「小さないのち」を守る 事故、虐待、いじめ……証言から学ぶ予防と対策 / 感想・レビュー

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のえる

図書館の特設コーナーに置かれていた本書。恐いけど…目を瞑ってはならない現実。様々な“想い”が文章から感じられた。 大人にとっては意識せず見逃しがちな家の中に潜む危険。子ども目線で見たら死角だらけで柔軟な考えも浮かびにくく反射神経も鈍くなりそうな道路に潜む危険。他人事ではない虐待。いじめや大人でもトラブルを招きかねないSNSに性的少数者への差別、指導死にも巻き込まれかねない多忙な思春期。日本にはまだ知名度の低い民間縁組制度と課題。事例ごとに掲載される子どもたちの写真がせつなさをより強調させる印象を抱いた。

2021/08/22

たまきら

近所でかなり深刻な状況にある子どもたちがいることを見聞きし、夫が借りてきて読んでいます。前半は家庭内やより活発になった後の外での事故ですが、後半は虐待、妊娠、自殺といったより複雑でケースバイケースな問題に割かれています。話しやすい環境をつくりたい。けれども、それがどれほど大変なことか。まだ気持ちが近い親御さんとアイデア出しをしている段階ですが、もっと何ができるか考えていきたいと思っています。

2018/12/29

ゆうき

『予期せぬ事故』で亡くなっている小さないのちが年間800人以上いる事実に呆然としました。 実際に事故や自殺で子供を亡くしたご両親の話なども記載されてて読んでいて、本当に胸が苦しくなりました。防ぐ事が出来た事故や、守れたはずの命を社会全体で考え支えていく事の大切さを痛感した。子供を持つ親御さんを含めたくさんの方に読んでもらいたい1冊でした。

2021/02/26

G-dark

全てのエピソードが頭に焼き付きましたが、わたしは特に、P123に載っている3歳の女の子のエピソードに胸が引きちぎられるような思いがしました。その子は実の母親に橋の欄干に立たされて、母親に手を離される前に、にこっと笑って「バイバイ」と言いました。そして翌日、橋の下流でその子の遺体が見つかったそうです。その子がどんな思いで「バイバイ」と笑ったのか…。想像すると息が詰まります。二度とそんな思いをする子どもがいないように、微力ながらわたしも何か自分に出来ることをしたいです。

2019/08/08

華形 満

興味あるテーマだったが故にほぼ一気読み。小さな命を奪う原因となる事故、虐待、ネグレクト、いじめ、難病等その要因は多岐に渡るのだが、病気以外は人知の努力によって減少させて行ける可能性があり、それは個人個人の努力では無理があり、やはり最終的に国家レベルで真剣に取り組まなければならない喫緊の課題だと痛感させられた。育児ノイローゼの末に3歳の我が子を橋上から投げ落として死亡させた母親の話は本書以前に朝日新聞デジタルの記事で目にしてあまりの悲惨さにその記事をpdf保存した位で、こうした悲劇の無い将来を願うばかりだ。

2019/09/03

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