鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋
鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋 / 感想・レビュー
シナモン
図書館本。日本人特有の「世間」。そこから来る「同調圧力」と「所与性」。世間体を気にし、変化を好まない国民性は時代が進んでもあまり変わってないような。一つ一つの質問は直接自分には関係ないものが多いけど、丁寧なアドバイスを読んでいるうちにそういえば…と思い当たることもあって、なかなか深い一冊でした。
2020/03/31
kou
どんな質問に対しても、優し過ぎず、辛口過ぎず絶妙なバランスの的確な回答には、読んでいて自身の心のモヤモヤまで浄化されていく気がした。「同調圧力」と「所与性」には思い当たる事が多く考えさせられた。連載中との事なので、是非、続きも書籍化してもらいたい。
2020/01/31
きらきら
何だろう。この気持ちは。 今私は鴻上さんに何か相談したいわけではないのに、とても救われたような気持ちになっている。そしてそれと同時に自分の傲慢さやだらしなさや情けなさを突きつけられたような気持ちにもなっている。 人に優しくしたいし、優しくもされたい。 でもそのためには時には嫌なものに目を背けず、その只中に身を置くことも必要なんだということを、なぜかとっても柔らかな口調で教えてくれるんだなぁ。
2020/03/23
ゼロ
劇団の演出家として活躍された著者だからこそ観念的ではなく、理想論ではなく、精神論だけでもなく、具体的で、実行可能な、だけど小さなアドバイスが詰まった人生相談。どの質問にも親身に優しく、適切に答えていました。キーワードとしては、同調圧力に苦しむ日本人があったのかな。世間や社会など島国の日本だからこその問題もあると提起していました。それと、どんな恋愛も全力で取り組むべきと素敵な考え方でした。ヘヴィな悩みもありましたが、100点の解決方法なんて見つからないのですから、64点の解決方を見つけ、生きていきましょう。
2019/12/14
かずー
月刊誌に連載されていた人生相談をまとめたもの。28の色々な相談に対し、相手を傷つけないように優しい口調で回答しており誠実さを感じた。何かあれば相談してみたくなる。演出家で多くの人と接するためか実際に多くの相談に答えてきたことが背景にあるようだ。相談に答えるには幅広い知識が必要であることも感じた。読書を通して身に付けようと思う。
2020/09/05
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