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静かな大地

静かな大地

静かな大地

作家
池澤夏樹
出版社
朝日新聞社
発売日
2003-09-19
ISBN
9784022578730
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静かな大地 / 感想・レビュー

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ちょん

負の歴史を心に刻み込めた一冊となった。アイヌの前に立ちはだかる大きな壁。ただの壁でなく、差別と蔑みに塗り込められた壁だった。和人である三郎がアイヌ側に立って働いた事績は大きな権力によって無きものとされた。土人と和人。知らなかった歴史。アイヌの事をもっと知りたくなった。知らねばならないと思った。

2015/01/07

片瀬

北海道が舞台の小説ということで。読むというより学ぶという感覚で読みました。10年の構想、30冊以上の参考文献をもとに、アイヌ文化や開拓当初の歴史が描かれています。明治維新に伴い、北海道の静内に移り住んできた淡路衆。中心人物・宗形三郎は、入植後アイヌと親睦を深め、札幌官園での経歴やアイヌの知恵を活かして遠別で牧場を経営します。アイヌと共に豊かな作物と駿馬を育て、栄える遠別。そして、衰退…。決して差別や略奪はあってはならない、そう胸に刻みつけられた一冊。

2014/10/10

筍皇子

ほぼ実話として読んだ。 いろいろ考えて考えがまとまらず、かといって何かコメントを書かずにいられずここに記録する。とても重い作品です。でも、日本人必読の一冊だと思う。 政治というものは本当に難しい。今も昔も。時代の流れに沿いつつ国民をリードしなければいけない。全員の幸福につながらず、金の亡者たちに付け込まれる隙もあるだろう。理不尽、かわいそう。自殺してしまったが、三郎もかわいそう。各章視点が変わるのでいろいろな立場から考察できる。暗い気持ちになりいろいろ考えさせてもらった。名著。

2012/08/27

ヨシオ・ペンギン

先駆者とは、こんなにも苦しまなければならないのか。アイヌの人々の悲しみをわかってしまったために、彼らを思うあまり、敵は増えていく。最初はもっとアイヌの神話的なのかと思っていたら人間の一番汚い部分を見せつけられたみたいで愕然とした。終盤に流れるにつれ、重い空気が流れていくのが何ともいえず、切ない。

2010/12/09

♪ぶるぼん

熱源からアイヌの歴史に興味がわき、こちらも手に取りました。著者のご先祖がモデルの物語だそうです。静内は現在も馬の産地で有名なところですが、物語は明治維新により時代が大きく変わっている最中、土地を作り、作物や馬を育てていく三郎の物語です。 もし熱源がよかったと思った方はこちらも読んでみてほしいです。和人でありながら、アイヌとともに生きていこうとした三郎の生き方は、熱くもあり、悲しくもあり、静かに心に突き刺さる物語でした。

2020/06/04

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