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電通 (朝日文庫)

電通 (朝日文庫)

電通 (朝日文庫)

作家
田原総一朗
出版社
朝日新聞出版
発売日
1984-01-01
ISBN
9784022602619
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電通 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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夜間飛行

広告業は初め「抱かせる・飲ませる・握らせる」という賤業だった。戦後に電通社長となった吉田秀雄は旧軍人や満鉄関係者を集めた人脈により民放ラジオを立ち上げ、広告業をマスコミの頂点に押し上げる。59年の〝御成婚〟を機にテレビに参入。日米安保のPR役を買って出て《商売として》政治に参加し、《反共防波堤》の姿勢を露わにする。吉田の死後は中枢のない《伸縮自在なアミーバ》形態に移り、例えば或る社内グループが中国との融和企画を進めると、会社は応援も反対もせずやらせておき、巧くいかなければ切り捨てる。何とも怪物的な企業だ。

2022/06/20

owlsoul

日清戦争の経験から通信社の必要性を痛感した光永星郎が、その運営資金を工面するために起業した日本広告は、やがて電通と名前を変え、世界一の広告会社へと成長する。当時、新聞や雑誌に寄生して糊口をしのぐ賤業とされていた広告業は、普通選挙の開始を境に民衆を扇動する専門職へと変貌した。時勢を読んだ電通は、優秀な人材である旧軍人や満鉄関係者をかき集め「仕掛人集団」として広告業界に君臨する。大衆社会において、広告業は政治や経済を動かす強大な力を手にしたが、電通は単に利潤目的の一般企業でしかなく、その軽薄さこそが恐ろしい

2023/03/07

kawara26

積読本だった本。30年ほど前の本なのですが(苦笑)、でも、電通は今でも巨大企業だし、未だにわからないことが多い企業であることを考慮すると、自分の視点を磨かないといけないなぁって痛感しました。やっぱり、定期的にメディアは学ばないとなぁと感じました。

2016/11/06

Daimonji_books

田原総一郎の書いたものを多分初めて読んだ…40年近く前の刊行だが全く価値を失っていないと思う、そしてその頃から官公庁の仕事に広告代理店が食い込んでいたことがよくわかる

2022/09/19

Yujiro

今も体質がほとんど変わっていないことがすごい。今年は大きく変わる一年になることだろう

2017/01/03

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