秋元 康の戦略は「戦略がない」こと、企画の原点は「根拠のない自信」
作詞シングルの総売上枚数が6859.1万枚に達し、故・阿久悠の記録を塗り替え、「作詞家売上日本一」の金字塔を打ち立てた秋元 康。作詞シングル506作中の最多売上は、AKB48の26thシングル『真夏のSounds good!』の累計182.2万枚で、総売上6859.1万枚のうち、AKB48のシングルが約3割を占めている。
作詞家として稀代のヒットメーカーであるばかりでなく、秋元 康は高校生の頃から放送作家としてメディアの世界で活躍し、AKB48をゼロから立ち上げた総合プロデューサーでもある。とんねるずやおニャン子クラブで一時代を築いた過去の栄光に留まらず、現在進行形でムーブメントを仕掛ける手腕は突出している。AKB48ファンでなくとも、彼の考え方や戦略に学ぶことは多そうだ。
そこで秋元 康の仕事術に迫ったのが、78歳にしてAKB48ファンであることを公言する田原総一朗。『AKB48の戦略! 秋元康の仕事術』(秋元 康、田原総一朗/アスコム)は、秋元 康の哲学やビジネスノウハウが語られ、AKB48ファンはもちろん、ビジネスパーソンにも示唆に富ん…