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エデンを遠く離れて (朝日文庫 い 38-1)

エデンを遠く離れて (朝日文庫 い 38-1)

エデンを遠く離れて (朝日文庫 い 38-1)

作家
池澤夏樹
出版社
朝日新聞出版
発売日
1994-07-01
ISBN
9784022640420
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エデンを遠く離れて (朝日文庫 い 38-1) / 感想・レビュー

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翔亀

あの女性誌で文化誌「マリ・クレール」に連載されていたエッセイ(同じことを読メの感想に書いた覚えがあるが何の本だったか)。本格ネイチャー論「母なる自然のおっぱい」の実践編とでも言おうか、時々の身近な話題を切り口に、現代人が忘れ/隠してしまったネイチャーの深みにまで導いてくれる。池澤さんは、暇がなく旅に出られないと嘆くわりには、この連載中にも2000m級の山に登り、雪を見ていないからと豪雪地帯を訪れる。このフットワークがあるからこそ、人間がどれほど迄に自然から遠く離れてしまったのかを"測定"できるのだろう。

2015/06/16

ぶんこ

男性目線で書かれたエッセイ。機械は信用できても、それを動かす人間は信用できない───として、原子力発電所を作るのは考えものだ。には共感しました。

2014/07/19

更新停止中

ギリシャ神話に脳が疲れて来たので、さくっと通勤時間で気軽に読めてモダンな感性のものを、と本棚から引っ張り出してきたのだが「2012年5月20日には東京でも金環蝕が見られる。(中略)あと21年」という文章にぶつかって「うわっ」となる。そうかもう20年前の本か。池澤夏樹のこの頃のエッセイは本当にどれも好きだ。いろんな意味でおそろしく影響を受けている。短く簡潔な言葉で、読む者が今この瞬間まで想像もしなかった視点にさらりと「ずらす」感じ。

2012/08/09

guu

豊富な知識に裏打ちされた人と自然の関係に纏わる36のエッセイ集。「暮らしを楽にすればするほどエデンは遠くなる」という多少皮肉を込めた内容ではあるけれど、対象となるものとの距離を置いたフェアな視点が相変わらず心地が良くて、共感と同時に様々な気づきを与えてくれる一冊でした。特に興味深かったのは鳥の話、恐竜の話、砂漠にある駅の話、石が降る谷の話、北方領土の話、326日屋内生活の記録を樹立した宇宙飛行士の話など多々。

2010/04/27

shushu

20年なんてあっという間だ。ここで既に取り上げられている温暖化、竹島や尖閣列島の領土問題、原発問題は、何も対策は取られず、社会は年老いてきたのだ。

2012/12/13

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