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日本ノ霊異ナ話 (朝日文庫 い 55-2)

日本ノ霊異ナ話 (朝日文庫 い 55-2)

日本ノ霊異ナ話 (朝日文庫 い 55-2)

作家
伊藤比呂美
出版社
朝日新聞出版
発売日
2007-02-01
ISBN
9784022643889
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日本ノ霊異ナ話 (朝日文庫 い 55-2) / 感想・レビュー

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レアル

今読んでいる「満州国演義」と一緒に知人に貰った本なのだが、何も知らずに読むと、その内容に驚いてしまう。どうやら「日本霊異記」を著者がアレンジした作品らしい!説法もたどり着くところは「生と死」そして「性本能なのか」と真面目に考えてみたり。。勿論「日本霊異記」はエロス作品ではないですよ!念のため。なぜかこういう本を読んでしまうと、著者を理解しようと、日頃はほとんど考えない文学的、そして哲学的な事を考えてしまう自分がいる(笑)

2015/06/16

メタボン

☆☆☆★ 日本霊異記を題材とし、生と性と死の根源を炙り出した伊藤比呂美らしい作品集。女の「くぼ」に異物が入る話、あきれ果てるほど「くながう」話が多い。カラダを通じてコトバを駆使して「繁殖」に対する強いこだわりを感じるのは、伊藤比呂美の原点とも言える。

2021/06/24

Roy

★★★★★ 腐敗した屍の肉であったり、女または男の性液(精液)であったり、かつて体から流れ出た生臭い血であったり、この本全体から、酷く粘着性の強いぬちゃぬちゃしたものを感じる。それらは濃厚な死臭を撒き散らせながらも、今生への糸を引くような未練をも感じさせ、少し泣けてくる。伊藤の言葉を「即物的な営み」と表し、即物的女性観を語る津島佑子の解説もとても良い。

2009/05/16

miroku

聖なる淫猥。素朴であけっぴろげで、生きるエネルギーに満ちている。伊藤比呂美のそんな作風が好き♪

2013/04/26

takeapple

奈良・平安時代には、きっと今よりも死や飢えが身近で、だから仏教の極楽往生という部分が強調されたというか必要とされたんだろう。またそんな時代だから人々はたくさんセックスして子をなして、そこに幸せや不幸せがたくさんあったんだろう。そんなことを感じさせる、日本霊異記を元ネタにした伊藤比呂美の小説。

2017/08/14

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