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おとり捜査官 1 触覚 (朝日文庫 や 23-1)

おとり捜査官 1 触覚 (朝日文庫 や 23-1)

おとり捜査官 1 触覚 (朝日文庫 や 23-1)

作家
山田正紀
出版社
朝日新聞出版
発売日
2009-03-06
ISBN
9784022644503
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おとり捜査官 1 触覚 (朝日文庫 や 23-1) / 感想・レビュー

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流言

生々しいタッチが特徴的な警察小説。警察間の対立も、真犯人も狂気もねばつくような嫌らしさをもって迫ってくる。一方でストーリー展開はテンポがよく、息をつかせぬ展開で読者を離さない。……なのだが、あまりにもサクサクと話が進みすぎて拍子抜けしてしまった感もある。”生まれついての被害者タイプ”という設定は面白かったし、ミステリーとしてのパーツも楽しめたので文句なしなのだがこの材料が揃っていればもっと面白い作品にできたのでは? という印象が残ってしまった。

2014/02/15

drago @GW車中泊旅行計画中。

女性の囮捜査官という設定が良い。しかも、満員電車での痴漢や駅ホーム内での殺人事件の囮捜査ということで、色んな意味で期待が膨らんだけど、迫力不足でやや拍子抜けかな。北見志穂が簡単に犯人を見つけるのも、あまりに御都合主義。それと、あんな人があんな動機で4人も人を殺すなんて、さすがにリアリティに欠ける。と、突っ込み所はたくさんあるものの、警察小説としてのバランスは悪くない。間を置きながら、シリーズ全5作を読破したい。 ☆☆☆★★

2013/12/02

もちもちかめ

私が社会人になりたてほやほやの頃の小説。この主人公の女の子とほぼ同い年くらい。痴漢に対する世間の反応、こんな感じでした。痴漢し放題よね。それに、女子に対する会社の対応もしかり。当たりが強すぎるだろう、怖い。こんなんでしたわ。今では考えられないしすっかり忘れてました。何故自分はしがない派遣社員なぞしているのか、イマイチ忘れてましたが、新入社員の頃はこんなんでしたので、根性入れて育休取るような気などサラサラ無かったんだった。怖いし、育児しつつバリバリ働く選択肢なんか無かったなー。せつない「歴史小説」でした。

2021/03/16

ヨーコ・オクダ

お仕事絡みで読んだ本。「ジャンルを問わず、女性(実在でも架空でも可)がメインの作品を1つオススメしてほしい」との依頼を受けたので、こちらを推すことに…。ドラマにもなってるし(松下由樹さん主演)読みやすいかなと。ストーリーは、山手線の駅のトイレで、似たようなタイプの女性が連続して絞殺された事件を追うモノ。単純なフーダニットかと思いきや、所々に細かい仕掛けもあり、最後は「えーっ!?」的などんでん返しつきwもちろん「わたし、おとりになります!」のセリフも出てくるで〜(^^)

2013/12/27

ペトロトキシン

被害者体質というのはよく解らないが、痴漢されやすい女性というのは実際に居るみたいです。この作中でのおとり捜査は、殺人というか寧ろ痴漢に対するおとり捜査と言った方が良いのではないか?確かに痴漢行為は犯罪である。しかしながら、わざわざ痴漢を誘発する格好をするのは、犯罪を未然に抑止する行為からは外れているようにも思う。それにしても、次から次へと容疑者が現れては空振りするのは、根本的に捜査能力が低いとしか思えないね。しかもその容疑者を見つけ出してくるのが捜査の素人である女性主人公というのは少しいただけない話です。

2013/08/31

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