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極北ラプソディ (朝日文庫)

極北ラプソディ (朝日文庫)

極北ラプソディ (朝日文庫)

作家
海堂尊
出版社
朝日新聞出版
発売日
2013-10-08
ISBN
9784022647191
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極北ラプソディ (朝日文庫) / 感想・レビュー

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まこみん

クレイマーからの続き。いよいよ世良の出番。始めは市民から無責任な期待を持たれた世良だったが、次第に落胆させる事になる。職員の激減、急患は受けない、余分な薬は処方しない、未払金が溜まった人は患者リストから外す…そんな中、診療拒否された老人が街中で亡くなる事件が起こり、世良は一人マスコミの矢面に。今中はその間隣市の救急救命センターへの派遣に行き、市の意識の違いを実感する。ドクターヘリの命がけの運行の様子や、速水や花房も登場し、懐かしくうれしい。ラストはスリジエ以来、孤独に闘ってきた世良の本音と再起。ホロリ。

2018/06/17

さばかん

みんな納まるところに納まったって感じ。ただ一人を除いては。  将軍さまは変わらず将軍さましていて喜ばしい反面、彼の進む道は相変わらず茨だらけで心配でもある。  地方医療再生の道もまた果てしなく、途方もない。  医療が病んでいては、患者の治療などできるはずがない。 人間が腐っていては、医療の再生などできるはずもない。  リスタート。              どうでもいいけど朝日文庫の紙質好き。

2016/11/20

きむこ

あまりに久しぶりすぎて、過去の世良さんが思い出せない🤣財政破綻した極北市の市民病院。外来内科以外全て閉鎖したがらんとした病院。世良院長の病院再建物語かと思いきや、いきなりジェネラル速水の救命センターに舞台が移って、最後はドクタージェットまで出てきて・・ちょっと話が膨らみすぎて尻切れトンボ感が残念。ドクターヘリを飛ばし1人でも多くの命を救おうとする救命救急センターの活躍と、委託のヘリを飛ばす会社との考え方のズレが両者の言い分に納得できてが1番面白かったです。★3.5

2021/08/31

まっし

極北シリーズ2作目。極北シリーズは地域医療について考えさせられる作品ですね。ドクターヘリもひとつの手段なんですかね。そこに世良、速水あたりが登場して物語に引き込まさせられました。最後はいわゆる『バブル3部作』を読んでいた人に向けての話のようでしたね。この後の話がシリーズとして続くのか分かりませんが、もう少しみてみたい気持ちになるような終わり方でした。

2019/04/06

ハサウェイ

前作「極北クレイマー」の続編。病院だけでなく市全体が財政破綻してしまった極北市。市民病院は再建請負人の世良が医院長に就任。強引すぎる手法で新たなる再建に導く。今中は世良の指示で将軍がいる救急センターへ。そこではドクターヘリでの救急医療に取り組む。地方での医療格差に悩む地方自治体と医局制度の軋轢に挟まれる医師たち。根本は患者を救いたい一心なのだが。現在の日本の抱える医療問題をテーマとして面白いし、また考えさせられた。心機一転となった極北市民病院のその後も読んでみたい。

2016/05/10

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