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銀の島 (朝日文庫)

銀の島 (朝日文庫)

銀の島 (朝日文庫)

作家
山本兼一
出版社
朝日新聞出版
発売日
2014-05-08
ISBN
9784022647436
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銀の島 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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NAO

父親殺しの罪を背負って薩摩から海外へ出奔した侍安次郎とゴアで出会ったフランシスコ・ザビエルがそれをきっかけにして日本にやって来る話と、石見で取れる銀が海外で注目されるようになりその銀を支配しようと石見を占拠しようとたくらむポルトガル人バラッタの話を中心とした物語。そして、彼らの周囲でその人生を翻弄されるのが安次郎だ。ゴアでザビエルに出会い、その姿勢、考え方、態度に深く心を打たれてキリスト教徒になった安次郎は、神父の言動に矛盾を感じ葛藤し、苦悩する。⇒        

2022/03/12

てつ

知らなかった世界を知るのは楽しい。ザビエルのことは知っていたがアンジロウのことは知らなかった。 宗教と財が結び付くとき、大いなる葛藤が生まれる。どちらに転ぶかは人、そして仲間。そんなことを教わった。オススメです。

2023/01/02

UK

冒頭、聖人ザビエルの印象を覆すエピソードから始まり、すぐのめり込む。それなりに壮大な歴史小説のはずなのだけど、どうも個々人の印象が強く、話の展開の割にはスケール感はあまりない。なんか歴史の印象が塗り変わったというヤラレタ感も足りないし。たぶん、ザビエルをあまりに普通の人として描きすぎたせいかもしれない。せっかくいくつか奇跡のエピソードもありながら、結局偶然だろ、と言う扱いになっているしね。竜頭蛇尾の感はあったけど、でも結構面白かった。ちなみに表題はザビエルが来日した当時、豊富な銀を産出していた日本のこと。

2017/04/03

TheWho

ザビエルの従者であり日本最初のキリスト教徒と言われるアンジロウの手記が、明治43年にインドのゴアで発見される。その手記に書かれたサビエルの日本への布教、そしてポルトガルの日本への思惑と戦い等驚愕な真相を綴った戦国絵巻。物語はイエズス会の敬虔な伝道師が布教の為、植民地獲得の野望を持つポルトガル王家の思惑を受け入れ覇権の一翼を担う現実に困惑する主人公の葛藤が主題であった。そして今現在でさえキリスト教徒が少数派である日本の実像が、15世紀迄遡って描写している興味深い一冊です。

2017/02/01

ちろちゃん☆チロくま

ザビエル、この名前は歴史の教科書で目にした事があるだけだった。歴史小説は難しいと決めつけていたけどこの小説は引き込まれた。

2014/06/28

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