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悪医 (朝日文庫)

悪医 (朝日文庫)

悪医 (朝日文庫)

作家
久坂部羊
出版社
朝日新聞出版
発売日
2017-03-07
ISBN
9784022648426
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悪医 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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ゆいまある

医療小説大賞受賞作ということで初読み。予想に反してめちゃいい話だったし、最近読んだ医療小説の中では断トツ。主人公は30代のエリート外科医。50代の末期癌患者に、これ以上抗がん剤を使っても寿命を縮めるだけだから、自分の好きなことをしてくださいと言ったところ、患者から「俺に死ねと言うのか」とキレられる。どう言えば良かったのかと苦悩する医師。治してくれる医者を求め、限界まで闘い続ける患者。二人の埋まらない距離が最後に近づく。贅沢な暮らしをしていても真面目に悩んでる医者の描写が凄くいい。そうなのよ。医者も辛いよ。

2021/10/24

miww

「だから、もう治療法がないのです。‥あとは好きなことをして、時間を有意義に使ってください」「先生は、私に死ねと言うんですか」。命を縮める治療は出来ず患者にどう伝えればいいのか悩む森川医師と、最期まで死ぬほど苦しい治療でも‥と望みを捨てない小仲、両者の立場で描かれる。自分は苦しい治療はせず緩和ケアを望んでいるが、ガン告知や余命宣告をされた人のほんとうの気持ちはわからない。極端な言動と思える小仲を始めは理解出来なかったが彼の最期までの姿は胸に迫った。どの選択をするか「有意義な時間」は人によって違う。良書です。

2017/10/21

あも

現役医師である著者は医療に対して常にシニカルなリアリスト。特に本書は創作ではなく現実にしか思えない。患者のQOLの為治療を打ち切りたい誠実な医師と末期がんを宣告されても生にしがみつく中年男性の2人を交互に描く。ある段階を超えると治療は逆に余命を縮める。なるほど、それは真理なのだろう。でも、死ねない死にたくない。半年、病院で苦しむより好きなことをして過ごせ…そんなに簡単に切替えられるように人間はできていない。患者の苦しみが伝わり過ぎてお腹がモヤモヤと痛くなる程だった。凄く良い本だと思うが読み返したくはない。

2018/06/27

アッシュ姉

久坂部さん11冊目。日本医療小説大賞受賞も納得の良作だった。末期がんによる余命宣告。これ以上の治療は効果が望めず、むしろ寿命を縮めることになるので治療は止めて、残りの時間を有意義に過ごすよう告げる医師。まだ試してない治療法があるはずだと諦めきれず、たとえ激しい副作用があろうとも治療を続けることにこだわる患者。どちらの言い分も説得力をもって伝わってくる。自分だったら辛い延命治療はしたくないが、実際に直面したらどうなるか分からないし、家族がもしそうなったら、どんな手段でも試さないと気が済まないだろう。続く➡

2017/09/21

GAKU

読友さんのレビューを拝見し興味を持ち、読んでみました。余命3ヶ月を宣告された末期癌の小仲。宣告した医師森川。どちらの人物設定もかなりデフォルメされているとは言え、患者側と医者側の置かれた立場の違いというのがよく描かれていた。自分を小仲に置き換えたらどうだろうか?自分としてはジタバタせずにこれも運命だと受け入れ、治癒する事無い苦しいだけの抗ガン剤治療はせず、腹を括り少ない余生を全うしたいと思った。⇒

2017/09/27

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