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きみの声を聞かせて

きみの声を聞かせて

きみの声を聞かせて

作家
小手鞠るい
出版社
偕成社
発売日
2016-10-19
ISBN
9784036431601
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きみの声を聞かせて / 感想・レビュー

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chimako

声をなくした詩人の少女と光をなくしたピアニストの少年。空を越えたメールでの交流が始まる。詩を送る。音楽が流れてくる。また詩を書く。それが音楽になって送られてくる。少女はひとりぼっちから解放され、少年は勇気づけられる。流れる時間の中には辛いこともあるけれど、やがて少年は日本でコンサートを開くことになった。少年は会いたいと初めて手紙を書く。何度も書く。が、少女からの返信はない。少女は話せないことを伝えられないでいた。「きみのこえをきかせて」少年の願いはきっと少女に届く。願いはきっと叶う。少女の声が聞こえる。

2017/02/07

風眠

声が出ない少女と、盲目のピアノ弾きの少年。日本とニューヨーク、SNSで繋がったふたり。心と心を重ねたモニター越しの日々は、ふたりの現実を大きく変えることはないのかもしれない。けれど、風が海を渡り、一枚の木の葉を舞いあげ、暗い水面に光のさざ波をおこすことはできる。たくさん言葉を交わさなくても、理屈じゃなく、感情じゃなく、わかり合える人と出逢えたということ。それはとても幸運なこと。そういう人に出逢えたのだから、出逢えたことに気づけたのだから、あれこれ考えすぎないで、諦めないで。どうかその一歩を、踏み出して。

2018/02/11

itoko♪

声を出すことが出来なくなってしまった少女と、海の向こうアメリカに住む少年が、パソコン通信により、言葉と音楽で心を通わせていく。それぞれが持たらす言葉や音楽が、会話を交わすようにお互いの心の奥底を震わせる。新美南吉の童話が、二人の世界を象徴するように静かに寄り添う。小さな灯りを点した部屋で静かに読みたい、とても素敵な作品です。

2016/10/20

ゆみねこ

突然声を失った日本の女子中学生・星野葉香は、SNSを通じてアメリカのピアニストの少年と交流を持つ。お互いの姿を知らないまま、詩の美しさと音楽の美しさに惹かれあう。君の声を聞かせてという、海渡の願いはきっと叶うはず。YA向けの本だと思いますが、心のささくれた大人が読んでも感じるところはあると思いました。

2017/09/15

しゃが

無性に引用の新美南吉さんの童話集が読み返したくなった。胸に深く滲み、ホッとできた。原因不明の失語症になった少女“一枚の木の葉”とアメリカに住む視力障がい者のピアノを弾く“海を渡る風”少年がSNSで知り合う。互いに直接的な悩みは告白しないが、少年は自らの曲を、彼女は詩を送り、理解し合い、癒し合っていく。小手鞠さんの紡いだ詩が書き留めたくなるぐらい響きます。「露のたまのやさしさ」、特に「風景」の最終節はいつかの私のようで悲しみにあふれていた。遠く離れた見知らぬ人との出会いのSNSがこんなツールであってほしい。

2019/02/05

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