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サブキャラたちのグリム童話

サブキャラたちのグリム童話

サブキャラたちのグリム童話

作家
斉藤洋
広瀬弦
出版社
偕成社
発売日
2020-02-20
ISBN
9784036432103
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サブキャラたちのグリム童話 / 感想・レビュー

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ままこ

裏側が見えるもうひとつのグリム童話。「昔話は人が語りついでこそ、まともに伝わっていくもんだ」が持論のピエロが語り手『ブレーメンの音楽隊』。皇太子妃親衛隊隊長が語り手で奔放な『白雪姫』斉藤さんらしいダークな不思議さありでサスペンスタッチに仕上がっている。おばあさんが語り手の『靴屋の小人』おじいさんとおばあさんのそれぞれスタンスが良いな。温かい読後感でラスト一文にはしんみり。

2020/06/04

☆よいこ

児童書。大人も楽しめる。[ブレーメンの音楽隊]ロバたちに脅かされたどろぼうの一人が語り手。元どろぼうの家で楽しく暮らしました~は現実的ではない。[白雪姫]姫の親衛隊長が語り手。白雪姫を森の中で何年も匿ったのは小人ではなく、少年親衛隊だった。亡命までに森の中で成長した白雪姫のたくましいコト。[靴屋の小人]靴屋の主人の奥さんが語り手。子供も独立し靴職人としての意欲を失っていた靴屋の主人は、小人の作る素晴らしい靴に触発される。再び靴作りに情熱を燃やすようになった主人に喜ぶ奥さん。▽面白かった。白雪姫の話がいい。

2020/06/25

うまる

童話のサブキャラが語る裏話。『ブレーメンの音楽隊』『白雪姫』『靴屋の小人』の3話。白雪姫以外はちょっとマイナーな気がするけど、元の話を知っていれば結構面白いです。どの話も物語より現実味があって、しっくりくる話になっています。実際起きた出来事を文字にした事によって、事実と若干異なる話が伝わってしまったので、真実を教えるよって感じで始まるんですが、文字より口承の方がいい加減じゃないかなぁ。その前提はちょっと納得できなかったですが、物語を違う角度から見るのが楽しかったです。

2020/09/30

ヒラP@ehon.gohon

三編のグリム童話について、脇役登場者が「事実」を語っています。 「靴屋の小人」で靴屋の奥さんが語った他は、脇役過ぎて童話の本筋との距離感がありすぎる感じ、知ってしまうと物語そのものの面白味に影響してしまう感じがして、どうでも良いように思ってしまいました。 童話は、理屈では考えられないところも含めて童話なのだと思いました。 「本当は怖いグリム童話」的な解釈話の方が着いていけるような気がしました。

2020/09/16

りょうみや

「サブキャラたちの日本昔話」に続けて読む。総じて低学年には難しい印象。童話のファンタジックな面を残しつつ、登場人物の現実思考のバランスが相変わらず良い。この「サブキャラたち」シリーズはぜひまた続きを出してほしい。

2020/07/28

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