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マイ・ブロークン・マリコ (BRIDGE COMICS)

マイ・ブロークン・マリコ (BRIDGE COMICS)

マイ・ブロークン・マリコ (BRIDGE COMICS)

作家
平庫ワカ
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-01-08
ISBN
9784040642468
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「マイ・ブロークン・マリコ (BRIDGE COMICS)」のおすすめレビュー

父親・彼氏のDVに苦しみ転落死した親友の遺骨と旅に出る…! 永遠の別離と魂の結びつきを描くロマンシスストーリー

『マイ・ブロークン・マリコ』(平庫ワカ/KADOKAWA)

 幼馴染で親友のマリコが睡眠薬を飲んで転落死した…。シイノトモヨは彼女を想い、悲しみから顔を上げて“ある行動”にでる。

『マイ・ブロークン・マリコ』(平庫ワカ/KADOKAWA)はたった4話の短い物語。ただWebコミックとして発表されると、ありていに言えばバズった。というか、バズりまくった。

 更新される度にトレンド入りし、多くのマンガファンの知るところとなった。描かれているのはシンプルだ。ギリギリで生きていた、女子ふたりの魂の結びつきである。

ねぇマリコ 本当に手紙の一つもあたしに残さず死んだの?

■シイノは“親友を抱えて”最初で最後の旅に出る  物語はシイノがイカガワマリコの死を知るところからはじまる。幼馴染で親友の彼女とは先週会ったばかりだった。

 何も聞いていなかったことに絶望し、彼女の過去を想うシイノ。そのうちに怒りの感情がふつふつとわいてくる。「今度こそ助ける、待ってろ」刃物をバッグに放り込むと、シイノはマリコの実家へ向かった。

 子供のころからマリコは、父親に理不尽な暴力を受けてきて…

2020/1/26

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マイ・ブロークン・マリコ (BRIDGE COMICS) / 感想・レビュー

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H!deking

基本的に漫画は登録しないのですが、これはなかなかですね。映画化されたので読んでみましたがめちゃくちゃ好みでした!

2022/10/04

眠る山猫屋

めんどくさいヤツだって思ってしまう瞬間は、誰にだってきっと訪れる。実際、マリコはめんどくさい女だった。シイノトモヨの性格からしたなら「もっと抗えよもっと足掻けよ」って怒鳴りつけたくなったかも知れない。それでもマリコはかけがえのない存在だった。共依存なんて単純なものではなく、半身のような存在だった。離れ難い存在だった。だから遣る瀬ないシイノは走り出す、マリコを見つけるために、自分の後悔を葬り去るために。それは棄てられないものなのにね。映画も観に行こう、シイノトモヨは善いヤツだから。

2022/08/30

keroppi

新宿駅そばの地下通路ポスターで見かけ、その絵に引き込まれてしまった。そのまま、紀伊國屋書店で購入。これだけの激しい漫画は、久々に、見たような気がする。感情が、コマ割りからはみ出して躍動する。壊れてしまったマリコの悲しみ、マリコを想うシイちゃんの怒りと悲しみ。カバーや扉に描かれたカラーのイラストも好きだ。

2020/02/01

なると

話題作なので読んでみた。マンガ大賞ノミネート作品みたいです。女性作家さんなのかな?ハードボイルドな感じでかっこよかった。表紙の女の子が男まさりなんだけど、やっぱり女の子だから、陰ながら男性がその旅を支えているという設定も良い。流れる様にマリコとの過去回想のコマに移り変わるところがドラマチック。なんか心震えてほんのちょっとだけ目がジワッときました。女同士の友情以上百合未満的な?ロマンシスストーリーという新しいジャンルも知れました。

2021/05/05

トラシショウ。

「あんたはどうだったか知らないけどね・あたしには正直あんたしかいなかった」。読み友さんの感想から。定食屋でお昼のニュースから親友と思っていたマリコの死を知らされたガラの悪いOL・シイノ。「私にはシイちゃんしかいない」。そう言ってくれた筈の親友は手紙一つ遺さず逝ってしまった。深刻なネグレクトに晒されてきて、良い子だけどめんどくさくて、時々煩わしいけど放っておけないマリコ。実家からその遺骨を奪ったシイノの明日無き逃避行が始まる。何と言うハードラックウーマンぶり、そして圧倒的な疾走感(以下コメ欄に余談)。

2020/02/13

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