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ぼくたちのリメイク4 「いってらっしゃい」 (MF文庫J)

ぼくたちのリメイク4 「いってらっしゃい」 (MF文庫J)

ぼくたちのリメイク4 「いってらっしゃい」 (MF文庫J)

作家
木緒なち
えれっと
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-04-25
ISBN
9784040698533
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「ぼくたちのリメイク4 「いってらっしゃい」 (MF文庫J)」のおすすめレビュー

“ハルヒ世代”のあなたにおくる人生やり直しストーリー『ぼくたちのリメイク』

『ぼくたちのリメイク』(木緒なち:著、えれっと:イラスト/KADOKAWA)

 カラオケで曲を歌い終わったとき、画面にはタイトルや歌手の名前と共に、その曲が発表された年が出る。20代のオタクなら、学生時代に好きだったアニメのオープニングを熱唱したあと、余韻の中で「こんなに前の作品だったのかよ…!」と衝撃を受け、「そういえば、あの頃ほど何かに夢中になってないな…」なんてノスタルジーに浸ることがあるだろう。

 例えば、ハルヒの「ハレ晴レユカイ」は、2006年。今からもう12年も前である。この年は、美少女ゲームの新作が盛んに発売され、今でも語られる名作アニメがいくつも放送された。そして、12月にはニコニコ動画がサービスを開始し、オタク文化はさらに活気を帯びていく――。本作『ぼくたちのリメイク』(木緒なち:著、えれっと:イラスト/KADOKAWA)は、そんな“あの頃”に思いを馳せるオタクたちのための物語だ。

 2016年、主人公・橋場恭也(28)は、ディレクターとして勤めていたゲーム会社が倒産してしまい、路頭に迷っていた。彼は、自分と同い年のトップクリエイタ…

2018/5/1

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ぼくたちのリメイク4 「いってらっしゃい」 (MF文庫J) / 感想・レビュー

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まりも

2007年から11年の時を飛び、再びゲームディレクターになった恭也の決断を描くシリーズ第4弾。11年後の世界は可愛い妻と娘がいて、職場で頼りにされている。いないのは未来で輝いていた仲間達だけ。自分だけが幸せになるハッピーエンドという最悪のバッドエンドを経験した恭也。過酷な現実に直面し一度は心が折れた恭弥が、再び熱意を取り戻し本当のリメイクが始まる。バッドエンドからの真の幕開け。これを読めただけでも大満足やし、本当に最高すぎる。この胸熱展開を待っていた。真のハッピーエンドへ向けた最高のリメイクを期待しよう。

2018/04/23

よっち

貫之が大学を去ったことで、自分の行動が誰かの進むべき道を捻じ曲げたと痛感した橋場恭也。そして今度は十一年の時を飛び、再び元の年齢へと強制的に戻される第四弾。作り直した人生ではシノアキが娘とともに傍らにあって、同僚の河瀬川や仲間たちと毎日のように起きるトラブルを解決する日々。それなりに充実した日々と感じる一方で過酷な現実にも直面する中、河瀬川の言葉には救われるものがありましたね。積み重ね成し遂げたことがその後の人生の変化に繋がるようで、心境が変化した彼が再び過去に戻ってどう模索していくのか続巻に期待ですね。

2018/04/22

オセロ

再読 不思議な力で前の世界線の未来に飛ばされた恭也だったが、そこはプラチナ世代が存在しないうえに、恭也とシノアキが結婚していて、本当の意味で恭也だけが成功した世界だった。 そんな恭也が働く会社に河瀬川がいるのは笑っちゃいましたが、河瀬川が抱えるトラブル尽くめの案件を細々と活躍しているナナコに元気付けられて、恭也が解決する展開は胸が熱くなりました。 そして幸せな未来に別れを告げ、過酷な過去に戻ることを決めた恭也は果たしてどうするのか楽しみです。

2021/08/18

こも 零細企業営業

いきなり12年後の世界に飛ばされて、嫁さんは大学の同級生。娘もいる。其処で出て来る社会人の哀愁、、、逃げれないだよな。徐々に逃げ道を削られる感じはマジで地獄。会計の事も勉強しないと社長と討論出来ないのは日々痛感してる。

2020/08/20

わたー

★★★★★目覚めた恭也を待っていたのは、妻になっていたシノアキと彼女によく似た娘。幸せな家庭と順調な仕事。一見、ハッピーエンドにも見える世界だったが、自分が憧れてきたクリエイターたちが夢を諦め、その代わりに自分だけが幸せになっているというバッドエンドの先の未来だった。自分という乱入者のせいで本来あるべき歴史を捻じ曲げたという罪悪感と絶望感は、読者にも痛いほど伝わってきて、読み進めるのが辛かった。そこにシノアキの優しさが加わるにで余計に。

2018/04/25

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