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中学んとき (角川文庫)

中学んとき (角川文庫)

中学んとき (角川文庫)

作家
久保寺健彦
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2012-12-25
ISBN
9784041006085
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中学んとき (角川文庫) / 感想・レビュー

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GORIRA800

中学の時ならではの荒れた異空間 結構日常から脱した話なんだけどこーいうこともあるよなってわりとすんなりと受け入れてしまえるから中学生ってのは恐ろしい

2020/09/29

たらこりっぷ

表紙で少々ぎょっとしますが、読み進めるとさらにぎょっとします。中学生男子を描いた連作短編集です。イマドキの中学生が果たしてこんなことを考えたり行動したりするのかどうかは、議論の分かれるところでしょう。ただ根っこの部分は今も昔もそう変わることはないように思います。いろんなものがただ剥き出しで、近づくと当たってこすれてお互いに痛くて仕方ない。でも近づいてしまう。そんなものです。

2014/05/31

yamakujira

中学生男子を主人公にして、中学生の狭い世界をえがいた4編の短編集。「純粋恋愛機械」は片想いする瑛次に比べて女子はしたたかで怖いって話。「逃げ出した夜」は信輔も修も甘えてるようにしか見えないけれど、修の自制がきかない言動に思春期のふくれた自意識が見える。「願いましては」は珠算教室に通う吾郎が、進学を前に教室仲間の陵太郎とのぞみとの別れを意識して、さらに未来をおもいえがくって爽やかな雰囲気が青春の入口を思わせる。「ハードボイルドなあいつ」は、いじめを題材にした重い話を鷹野が救ってくれた。 (★★★☆☆)

2017/05/15

書店で視界に入った瞬間即買いした本。中学のときってこんな事考えてたなぁ、と共感できるシーンが本当に多かったです。自分が中学生のころと娘が中学生になった姿の両方を重ね合わせながら読んでいました。「ハードボイルドなあいつ」ではいじめ問題について深く考えさせられ、「逃げ出した夜」の修の個性は明らかに変人だけど毛の先ほども否定する気になれず、「願いましては」では当時通ってた塾での出来事を思い出しました。そして最大の衝撃は「純粋恋愛機械」。その事を何年かぶりに思い出しゾクッとしました。女の人って怖いんだなぁ、って。

2013/01/22

あかつや

男子中学生を主人公にした連作短編。どいつも特徴はあるけどまあ普通の少年で、女子にも翻弄されっぱなし。なにか困難にぶつかった時にそれを自力で覆すような力はない。だってただの中防だから。やっぱ中学生の人間関係は面倒だよなあと思った。好きな話は「ハードボイルドなあいつ」。かなり変わった奴と同じクラスになって、そいつがいじめられるのを傍観していたら、自分もヘマをやっていじめられるハメになるというきつい話。その変な奴の鷹野くんだけど、彼がすごくかっこいい。これまで見聞きしてきた中学生キャラの中でもトップクラスだわ。

2023/03/10

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