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魔女の宅急便 5魔法のとまり木 (角川文庫)

魔女の宅急便 5魔法のとまり木 (角川文庫)

魔女の宅急便 5魔法のとまり木 (角川文庫)

作家
角野栄子
こより
出版社
角川書店
発売日
2013-11-22
ISBN
9784041010938
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魔女の宅急便 5魔法のとまり木 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ちはや@灯れ松明の火

魔女の宅急便、もうじき二十歳を迎えます。この町で積みかさねた日々が大人になるための階段、新米魔女のスープに不安と勇気を思い出して、六月の空に舞うベールにあのひとを思い浮かべる。変わっていくのは、自分だけじゃない。誰よりも近くで、いつだっていっしょで、何もかもわかりあえてると思ってたのに、心がどんどん遠ざかっていくようで。それでも、空を高く飛べない時には町をいつもより近くから眺めて、何度しぼんでもまたふくらんでいく月を見上げていよう。ふたりで。春が来る、あなたに会える、まんまるい月がいつでも見守っている。

2014/10/19

のっち♬

「ものたりない」「だって、わたしのまわりの空気、ぜんぜん動かないんだもの」遠距離恋愛でとんぼと満足に逢えず、ジジとの会話も拙くなり魔力も落ち込むキキ。気持ちはすべり、胸中は暴れ、理不尽な扱いなどで内面は荒れていく。「わたしの世界がね、かるい病気にかかってしまったみたいなの」十代の女性が抱えるやる気と不安、生きることの喜びと哀しみなど様々な対比を描いてきたが、ここでそれは結実する。誰もが時には気持ちをとまり木に止めてうつらうつら。しかし、月が必ず満ちるようにそこから旅立ちの時は来る、大きな満月に見守られて。

2020/02/25

白きゅま

箒が休暇を取って、思い通りに飛べなかったり、ジジの話す言葉が聞こえなかったりと映画のエピソードが詰まったシリーズ第5弾。13歳で独り立ちしたキキもいよいよ二十歳を迎えることになり、大人の女性へと成長して行きます!二十歳の誕生日を迎えた朝に朝日を見に行くシーンは、まるで映画「耳をすませば」のシーンを思い出しました(^^)/いよいよ次巻が最終巻、どんな結末が待っているのか、非常に楽しみです!

2014/02/11

優希

キキも10代最後になり、20歳に手が届こうとしています。新米魔女との出会いやジジとの関係の変化がキキを大きく成長させているような気がしました。とんぼとは相変わらず連絡を取りつつも会えないでいるのはやっぱり不満ですよね。ジジにも恋人ができたのが微笑ましいところです。ただ、そのために一人で届け物をするキキを想像すると寂しく感じます。とはいえ、新たな道へと歩み始めているのも確かです。

2019/03/20

いおむ

読後感サイコー!の幸せな巻です。冒頭で19歳のキキ。そう!19!それだけで感慨深い。後輩魔女が出てきてお姉さんになったりジジが魔女猫語を話せなくなったり、ほうきで上手く飛べなくなったり。切ない遠距離恋愛やサヤオの出現!(笑)それらがス~とおちつくところにおちついてラストでまんまるくなる。キキが落ち葉に埋もれて森の中で横になり空を見ている場面は最高に好きです。

2017/05/14

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