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星をつける女 (角川文庫)

星をつける女 (角川文庫)

星をつける女 (角川文庫)

作家
原宏一
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-02-23
ISBN
9784041077528
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星をつける女 (角川文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

飲食店に星をつけると言えばミシュランですが、飲食店に星をつける事は確かですが、クライアントから依頼を受けて、星をつける話。テンポ良く飲食店に星をつけていく短編だと思ったら違いまして、店の内情を知ったら、ほっとけなくて深入りしていくんですな。そこまでするのかとツッコみつつも、ついつい感情移入してしまう。そこは、料理小説の第一人者の原宏一さんだけあって、面白く読めた。個人的には店の内情より料理の星付けをもっと全面にしてほしいのが本音だけど、とりあえず続編を出してほしいなと思う作品ではあるね。

2020/04/19

相田うえお

★★★☆☆20001 星に関する物語です。え?彦星とか織姫星みたいな話?ちゃう!じゃ、きらきら星?ちゃう!それは童謡!ならジュピターだ!いかん!ロケットパンチおみまいしたろーか!空のじゃなくてTVドラマでやってた『グランメゾン東京』みたいなグルメに付ける星ね。でもね、ダンロップ?ブリジストン?失礼!ミシュランとは関係なくて、投資家から依頼された対象店に星を付け、投資判断材料として情報提供する仕事。3話構成の連短作品で、どれも問題発生→解決→良かった〜!みたいな水戸黄門系のすっきり感が最高〜!

2020/01/03

あすなろ

なかなか面白い読友さんご推薦の作品。僕は原氏の作品はもっと評価を受けても良いと常々思っているのであるが、この作品もそうした作品。凛としたカッコいい女性である沙英が主人公。食を軸に投資家等の依頼を受けて評価星を付けることを生業とする。しかし、闇に分入っても行く。原氏の特徴の一つである飲食業の様々の記述も興味深い。ただ、ここまで関わった皆が沙英の元に転職してくるか否かはコミカルではあるが。テンポ良く進む連作短編集。続編も既に手に入れているので順に読んで行くこととしよう。なお、映像化に向く作品ではないか。

2021/05/24

ふじさん

世界的な「食のガイドブック」の元「格付け人」の牧村紗英。現在は、飲食店の格付け事務所を立ち上げ、主な仕事は、人気店の覆面調査。「メゾン・ド・カミキ」の産地偽装問題に始まり、「麵屋勝秀」のブラック企業化問題、「紀州ノ庵」のお家騒動と次々に難題に出会うが、彼女の仕事の枠を超えた活躍で解決へと導く。食小説の得意とする作家による新しいヒロインの登場。話の展開が速く、彼女の個性も存分に味わえう一冊。

2021/09/23

菜穂子

ミシュランの覆面調査員かと思えば信用調査のための星付と。フレンチ、ラーメン店、老舗旅館。あの話かも…と思わせるようなストーリーの展開にすっかりハマってしまった。ただ、腕の確かな調理人を調査員に引き入れてしまうのは実に勿体ないような気がしてしまうのだ。

2020/09/29

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