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三鬼 三島屋変調百物語四之続 (角川文庫)

三鬼 三島屋変調百物語四之続 (角川文庫)

三鬼 三島屋変調百物語四之続 (角川文庫)

作家
宮部みゆき
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-06-14
ISBN
9784041077610
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三鬼 三島屋変調百物語四之続 (角川文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

このシリーズ4冊目です。4つの話が入っていてそれぞれ楽しめました。あまり関係はないのですが、前の3冊の話をすっかり忘れていてこの主人公の女性がどのような感じになってきているのかを知りたい気もしました。4つの話は大きな行灯のようなものが霊界とのつながりを持つ、お弁当屋の話し、本の題名となっているもの、老婆のむかしの話をきくのですが・・・・。三鬼が一番印象に残りなぜか読んでいるうちに、「7人の侍」や「姥捨て」というむかしの白黒映画を思い出しました。

2019/06/25

ちょろこ

シリーズ第四巻、の一冊。今日もまた面妖な話を携えて、語り手が黒白の間にやってくる。今作はどの語りも心の奥深くにもぐりこんでくるような印象だった。ひだる神には可愛いらしさを、三鬼には村の仕来りが生み出した人の心の闇を存分に見せられた。長い人生、出会いもあれば別れもある。おちかの心と重ね合わせた「おくらさま」は特に心の奥底まで届いてくるほどの味わい。季節はまたひとつ、うつろう。おちかの心もきっとまたひとつ、うつろう。人は語ることで心の重荷を下ろすことができる、それをヒシと感じた巻でもあった。

2019/11/15

katsubek

三島屋百物語シリーズの四巻目。あやかしの物語である。そう、そうであるはずだ。が、そこで語られるのは、むしろ生きる者、生きなければならぬ者たちの、悲しみである。その悲しみは、深く、長く、それなのに、時に温かくて優しい。暫くの間、専ら聞き手となっていた主人公が、動いた。が、それが自らにそそぐ運命と並んでいたのは決して偶然ではあるまい。去り行く人物とやって来る人物。さて、物語はどこへ向かうか?

2019/08/30

ふう

宮部氏の時代物を読むと、恐ろしいものはわたしたちのすぐそばにあって、生きた人間の心の闇が作り出すのだとつくづく思います。そして、その闇から人を救い出すのも同じ人間の愛情と知恵だと。今回はつらい経験をしたおちかを見守り、おちかの幸せを願ってくれる周りの人々のやさしさに、読んでいるわたしまで温かい気持ちになりました。そんな人が一人でもいてくれれば、誰も亡者や鬼にならなくてすむのに。それにしても宮部作品の念の強さ。読みながらうとうとしている間に、自分の家族が恐ろしいできごとに巻き込まれる夢をみてしまいました。

2019/07/11

タツ フカガワ

シリーズ4作目。ある村であの世とこの世の道が通じ、この世に現れる亡者たちを迎えた村人たちの思いが切ない「迷いの旅籠」。旅の途中に食欲旺盛なあやかしに取り憑かれた料理人の、ちょっと滑稽で落語噺のような「食客ひだる神」。老武家が語る若いころ体験した胸を塞ぐような鬼遭遇の、いまに繋がる顚末の表題作。商家の蔵に居座る「おくらさま」は家の守り神か不幸の主か。中編4話の完成度の高さにひたすら平伏です。「おくらさま」では思わず落涙。

2020/08/15

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