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火の鳥14 別巻 (角川文庫)

火の鳥14 別巻 (角川文庫)

火の鳥14 別巻 (角川文庫)

作家
手塚治虫
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-12-22
ISBN
9784041077955
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火の鳥14 別巻 (角川文庫) / 感想・レビュー

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厩戸皇子そっくりおじさん・寺

これは良い。『火の鳥』をかつて全巻読んだ人もこれは読んで損の無い別巻。異本版の『望郷編』『乱世編』が面白い。この『望郷編』は是非続きが読みたくなる。動物たちがたくさん出てくるのだが、どれを見ても生き生きとして可愛い。先日読んだ石ノ森章太郎『アニマル・ファーム』の動物たちとずいぶん違う。本当に漫画の神様である(むろん石ノ森さんも好きだが)。この『乱世編』は弁太とおぶうが恋人同士ではなく、兄妹で愛し合っているというタブーな設定で驚く。顔の赤い猿と白犬が露骨に赤旗の平家と白旗の源氏の隠喩なのだが続きが気になる。

2019/01/24

keroppi

「COM」版の「望郷編」と「乱世編」を収録。リアルで読んでいたが、虫プロ自身が乱世状態で、両作とも未完で終わっている。この本では、「乱世編」の下書のままの原稿も掲載している。角川春樹氏との対談では、最終話「現代編」について、自分が死ぬ時に描くと語っていた。火の鳥を扱った「ブラック・ジャック」や、アニメ映画のストーリーボード、ミュージカルのシノプシスも掲載されていて、手塚治虫氏の全体構想を知る上でも嬉しい別巻だった。これを読んでいて「マンガ少年」版「乱世編」をちゃんと読んでいないことに気づいた。読まなきゃ。

2020/11/01

いちろく

角川版の新装にあたり追加された「別巻」。未完である『COM』版の「望郷編」、「乱世編」、「休憩」は初見だったので読めて嬉しい。特に「望郷編」は全然話が違うので驚いた。未完なのが悔やまれる。でも、未完だったからこそ、別の連載誌で「望郷編」と「乱世編」が描かれ、それぞれ完結しているのだから、正直複雑。

2020/07/23

活字スキー

日本の漫画史に残る超大河シリーズもこれにて完結。掲載誌『COM』の休刊等の事情により打ち切られた未完の『望郷編』『乱世編』の他、連載の合間に描かれた掌編その名も『小休止』、角川映画公開時に行われた角川春樹氏との対談、手塚プロダクションで制作した『愛のコスモゾーン』のストーリーボード(絵コンテ)ダイジェストとインタビュー、番外編ともいえる『ブラックジャック』、ミュージカル『火の鳥』の手書きシノプシス(あらすじ)と資料的に盛り沢山な内容。

2019/11/18

kei-zu

中断した「望郷編」「乱世編」、映画「2772」等の資料を収録した番外編。 後の乱世編における猿と犬の友情談は、ソノラマ版と角川版で掲載位置が異なるのだが(私はソノラマ版が好み)、COM版でも掲載があったのですね。 鳳凰編のアニメ化に際しての対談で、「火の鳥を見たんですよ」と言い出す角川春樹社長を手塚先生は見事に受け止めます。 角川書店の編集さんに、春樹社長時代のエピソードを聞いたことを思い出しました。

2021/09/26

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