KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

海の稜線 (角川文庫)

海の稜線 (角川文庫)

海の稜線 (角川文庫)

作家
黒川博行
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-10-24
ISBN
9784041085622
amazonで購入する Kindle版を購入する

海の稜線 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

タイ子

なにせ大阪弁の掛け合い漫才みたいな会話が面白い。大坂府警の総長とブンちゃんの刑事が事件の解明に働く、働く。30年以上前の作品なので働き方改革もなんじゃそれって感じ。そこに、警視庁からキャリアの萩原刑事が来たものだから東西文化圏の対決が笑える。そっか、あの頃はまだ瀬戸大橋が架かってなかったんだとか、本部への連絡が赤電話でとか当時は当たり前のことでも、今思えば何と大変な作業だったんだろうと。ストーリーも二転三転しながら真相に近づく。余談ながら、昨年末に宇高連絡船も廃止になり、いよいよ昭和は遠くになりにけり。

2020/01/15

mr.lupin

黒川博行さんの著書9冊目読了。相変わらず大阪弁がテンポ良く飛び交い、今回は大阪府警のブンと総長、東京から来た新人キャリアの萩原とのお互いをこき下ろすやり取りがメッチャ面白かった。それに船体保険詐欺とか営業権の転売とか普段気にした事もない話で興味深かった。でも黒川さんってこんな警察小説を書いていたなんてそっちの方も驚いた。30年程前の作品だが色褪せ感は全く感じなく大阪弁のやり取りと一緒に楽しめた。☆☆☆☆☆

2020/02/06

キムチ27

この表紙を見 読んだ気に・・あれは夕食のオカズだった。黒川氏の直木賞受賞へ至る路程の初期傑作とある。面白すぎて頁を捲るのが止まらぬ。羽曳野から大阪府内をあちこち移動する捜査陣~総長とブン、キャリアの萩原。土佐へ徳島へ和歌山から泉南と🎶ケシ🍞ばばあと公言してはばからぬ総長、クールに決め 外見倒れでなく 分析能力に長けたエリート警部補が💎。犯人グループの手練手管の凄さ 頻出する海運業の内実に舌を巻くが~黒川氏に職歴が有り、実父は船舶ブローカーで蘊蓄アドバイスを得たとあり納得。とても執筆時の年代を感ぜず

2022/02/13

kei302

疫病神シリーズで黒川作品に出会った人たちにお薦めしたい初期傑作:文芸評論家の池上冬樹氏。ブンと総長シリーズ第1弾。総長(53歳)ブン(29歳)の大阪府警捜一コンビ+キャリア警部補の3人が偽装海難事故と海運業界の利益に潜む闇を追う。東京文化圏への批判精神が時折現れる若々しい作品。 講談社刊の最初の文庫化では表紙の装幀も黒川氏自身がされている。見てみたい。

2019/11/19

くろにゃんこ

こちらもかなり前の作品。こんなに手掛かりのないところから犯人に繋げるって警察も大変・・・関西弁のぽんぽん出てくる会話がやっぱり好きです。ブンちゃんと萩原、犬猿の仲かと思いきや、仲良しじゃん(笑)

2020/06/06

感想・レビューをもっと見る