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黒川博行

黒川博行 写真=川口宗道
職業・肩書き
作家
ふりがな
くろかわ・ひろゆき

プロフィール

最終更新 : 2019-11-18

1949年3月4日生まれ、愛媛県今治市出身の小説家、推理小説家。京都市立芸術大学美術学部彫刻科を卒業した後、大阪府立東淀川高等学校の美術教師として勤務しながら、小説を執筆し始める。1983年、『二度のお別れ』(1984年、文藝春秋)が「第1回サントリーミステリー大賞」佳作賞に選ばれ、翌年、同作品で小説家デビューを果たす。1986年には『キャッツアイころがった』(1986年、文藝春秋)で「第4回サントリーミステリー大賞」受賞。さらに、1996年には『カウント・プラン』(1996年、文藝春秋)で「第49回日本推理作家協会賞」を、2014年には『疫病神シリーズ』5作目である『破門』(2014年、KADOKAWA)で「第151回直木賞」を受賞した。

関西を舞台にした長編シリーズ「疫病神シリーズ」は、「第19回吉川英治文学新人賞」候補、及び「第117回直木賞」候補になった『疫病神』(1993年、新潮社)をはじめ、『国境』(2001年、講談社)、『暗礁』(2005年、幻冬舎)、『螻蛄(けら)』(2009年、新潮社)、『破門』(2014年、KADOKAWA)、『喧嘩(すてごろ)』(2016年、KADOKAWA)、『泥濘(でいねい)』(2018年、文藝春秋)の全7作である。

元大阪府警マル暴担当刑事コンビが主人公の「堀内・伊達シリーズ」は、『悪果』(2007年、角川書店)、『繚乱(りょうらん)』(2012年、毎日新聞社)、『果鋭』(2017年、幻冬舎)と連なる。『熔果』は小説新潮(2019年8月号)にて連載された。

警察小説コレクションの「大阪府警シリーズ」は、作家デビューを果たした作品『二度のお別れ』(1984年、文藝春秋)をはじめ、『雨に殺せば』(1985年、文藝春秋)、『切断』(1989年、新潮社)、『アニーの冷たい朝』(1990年、講談社)など全9作。

その他の著書に『煙霞(えんか)』(2009年、文藝春秋)や、2016年に映画化(東宝)された『後妻業の女』(2014年、文藝春秋)、2018年に映画化(KATSU-do)された『文福茶釜』(1999年、文春文庫)など多数ある。

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

1982年
『二度のお別れ』サントリーミステリー大賞佳作賞
1986年
『キャッツアイころがった』サントリーミステリー大賞
1996年
『カウント・プラン』第49回日本推理作家協会賞 短編及び連作短編集部門
2014年
『破門』第151回直木賞

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『後妻業』(黒川博行/文藝春秋)

 2019年1月22日(火)から、木村佳乃主演ドラマ「後妻業」の放送がスタート。コメディ色を混ぜつつ木村が堂々とした悪女ぶりを見せつけ、「木村佳乃のぶっ飛び演技スゲェ」「コッテコテの関西ノリだけどそこが良い!」と反響を呼んでいる。  「後妻業」は直木賞作家・黒川博行の同名小説を原作に、遺産相続目当てで資産家老人を狙う結婚詐欺を描いた痛快サスペンス作品。木村が演じているのは男をたぶらかす天才・武内小夜子で、結婚相談所経営者の柏木亨(高橋克典)が陰で営む“後妻業”のエースだ。  物語の舞台は大阪。小夜子と亨が目をつけたのは元教師の中瀬耕造(泉谷しげる)で、小夜子は見合いを経て耕造との結婚に成功する。結婚式を挙げたいという耕造にカマをかけて、まんまと遺言公正証書を書かせた小夜子。さらに耕造が金庫に隠し財産を蓄えていると知った彼女は、塩分の多い食事や無理やりデートに連れ出すなど、耕造の体に負担を強いていく。  そのころ東京で働いている耕造の次女・中瀬朋美(木村多江)は、耕造が倒れたと連絡を受けて大阪に直行。そこではじめて…

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『後妻業』(黒川博行/文藝春秋)

 黒川博行の小説『後妻業』が、木村佳乃主演でドラマ化されることが決定。資産家を狙う結婚詐欺師の女を演じるとあって、「どんな悪女になるのか楽しみ」「映画も面白かったから是非見たい」と話題になっている。

 原作者の黒川は、『破門』で第151回直木三十五賞を受賞した小説家。『後妻業』では、多額の遺産を目当てに資産家の老人に近づく結婚詐欺師のエース・武内小夜子の物語が描かれている。

 妻に先立たれ寂しい老後を送っていた資産家・耕造は、年下の小夜子と同居生活を始める。しかしある夏の日に脳梗塞で倒れ、病院に運ばれてしまった。病院に駆けつけた耕造の娘・朋美は、そこで初めて小夜子と対面。小夜子が財産狙いだと睨んだ朋美は、遺産を守るため先輩であり元刑事の私立探偵・本多芳則を頼る。小夜子は結婚相談所経営者・柏木亨と結託しており、朋美は小夜子の本性を目の当たりにすることに―。

 原作小説は2014年に発売され、「後妻業という発想がまずスゴイ」「小夜子が本当に恐ろしい女で鳥肌が立った」「関西弁のテンポの良さが強欲さを引き立てている」と読者に…

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※書影は前作『破門』(黒川博行/KADOKAWA)、リンク先は『喧嘩』

 「縁」というものがこの世にあったとして、それが「良縁」ばかりとは限らない。運命の糸の先には、スジモノの強面男がいる場合だってある。「疫病神」としか呼べないようないけ好かない男を相棒に持ったら、一体日常はどうかき乱されていくのだろう。

 黒川博行の『喧嘩』(KADOKAWA)は、ヤクザを相手に大金を狙う痛快なハードボイルド小説。口だけ達者な建設コンサルタント・二宮啓之と、半年前に破門された元ヤクザ・桑原保彦の凸凹コンビが活躍する「疫病神」シリーズの最新作である。このシリーズの5作目『破門』が直木賞を受賞したように、このシリーズはどこから読んでも底抜けに面白い。『破門』は佐々木蔵之介&関ジャニ∞・横山裕主演で映画化され、2017年1月28日に全国公開。その続編となる本作、『喧嘩』も話題を呼ぶこと間違いない。

 舞台は大阪。主人公・二宮は、貧乏金なしの39歳、非モテ男。建設コンサルタントを名乗る彼は、ビルやマンション、自治体の再開発といった建設現場にまとわりつくヤクザをヤクザで抑える…

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『勁草』(黒川博行/徳間書店)

 美術界に産廃業界、金融業界にパチンコ業界と、ありとあらゆる業界の裏側にスポットをあて、隠されたタブーや弱者をいたぶる腐敗構造を暴くミステリを書き続けてきた黒川博行。最近でも直木賞受賞作『破門』で暴対法によって苦境に立たされる任侠を、『後妻業』で高齢者の財産・保険金狙いの裏稼業を描くなど、現代犯罪を追う姿勢は一貫して崩さない。その黒川が最新作『勁草』(徳間書店)で選んだテーマは電話口で親族を偽り、高齢者から金を奪い取る「オレオレ詐欺」である。

 『勁草』は2つの視点から構成される物語だ。  ひとつは「名簿屋」に雇われる橋岡という犯罪者側の視点である。「名簿屋」とはオレオレ詐欺の標的候補をリスト化する人物のことだ。橋岡は高城という「名簿屋」のもとで、実際に被害者から金を受け取る「受け子」の仕事を請け負っていた。標的をまんまと騙し金を取ろうとする橋岡だが、得た金のほとんどは「名簿屋」である高城に吸い上げられてしまい、自身は金のない生活を送っている。おまけに相棒である矢代が賭博で借金を背負いこんでしまい、橋岡もその負債を肩…

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