オー・ヘンリー傑作集2 最後のひと葉 (角川文庫)
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オー・ヘンリー『最後のひと葉』あらすじ紹介。酒に溺れた売れない画家が最期に描いた傑作とは?
『最後のひと葉』は、小学校、中学校の教材にもなったことのある小説で、オー・ヘンリーの作品のなかではもっとも知名度の高い作品といえるでしょう。肺炎にかかったひとりの画家が、生きる希望を取り戻すまでを描いた作品です。本稿では、『最後のひと葉』について、作品の解説と登場人物、あらすじをご紹介します。
『最後のひと葉』の作品解説
『最後のひと葉』はオー・ヘンリーが1905年に書いた短編小説です。重い肺炎を患った画家を主人公にしたお話で、主人公の「蔦(つた)の葉がすべて落ちたら、私も死んでしまう」というセリフを知っている方も多いかもしれません。
日本では小学校や中学校の教科書に採用されたこともあり、日本においてはオー・ヘンリーの作品のなかでもっとも有名であるといえるでしょう。
『最後のひと葉』の主な登場人物
ジョンジー(ジョアンナ):画家。重い肺炎を患っている。
スー:画家。ジョンジーと共同のアトリエを持つ。
ベアマン:ジョンジーとスーが住むアパートの1階で暮らす老画家。
『最後のひと葉』のあらすじ ワシントン・スクエアの西にある芸術家たちが集まるアパートに、画…
2023/9/24
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オー・ヘンリー傑作集2 最後のひと葉 (角川文庫) / 感想・レビュー
鱒子
以前から頭の片隅にぼんやりと残って気になっていた話が載っていました。「魔女のパン」おぉコレコレ!Oヘンリーの話だったのか!謎が解けてスッキリです。表題作は言わずと知れた超有名作。その他の作品もシニカルなユーモアと生き生きしたキャラクターたちで、実に魅力的。「赤い酋長の身代金」はカートゥーンみたいで楽しかったです。ドルーピーが似合うなぁ。
2021/06/17
海猫
傑作集1を面白く読んだけれど、この傑作集2は、より作品のセレクトがバラエティーに富んでいて、ミステリ的な味わいの強いものが多く、さらに楽しんで読めた。12編のうち、既読の作品は4編。収録作のうち「ジェフ・ピーターズの人間磁気」は主役の詐欺師コンビを主人公にした話を十数作、書いてるそうでこれは是非シリーズで読んでみたいものだね。その他、ニューヨークが舞台でない作品も雰囲気が違って楽しかった。巻末の年譜を見ると、世の中の酸いも甘いも知り尽くしたような作風の作家が、40代で亡くなっており皮肉で哀しい感じがする。
2021/03/27
マリリン
【O・ヘンリー誕生日読書会’21】愛も悲しみもコミカルも潜む短編集。数度目の再読であるはずなのに新鮮な感覚。「最後の一葉」はベアマンの心情が心に沁みる。「救われた改心」は過去から足を洗ったものの意外な場面で得意技を披露した勇気に感動。「魔女のパン」、パンの耳はデッサンの時使った記憶が蘇る。相手の状況を知らない善意の残酷さをコミカルに描くセンスに惹かれる。「水車のある教会」はジワッと暖かさを感じた。「運命の道」は着想が面白い。「赤い酋長の身代金」は何とも愉快。歳を重ねる程作品を読んでの感じ方の変化が嬉しい。
2021/09/14
ネコベス
オー・ヘンリーの代表的な作品12篇を収録した短編集。肺炎を患った女性が窓の外のツタの葉を見て自らの命になぞらえる超有名作「最後のひと葉」、改心した金庫破りが見舞われる窮地を描く洒落た短編「救われた改心」、古いパンばかり買うみすぼらしい常連客と店主の交流からシニカルなラストが印象的な「魔女のパン」、詩人を志す羊飼いが選んだ選択肢をブラックに描いた「運命の道」、始末に負えない悪ガキを誘拐してしまった犯人二人組の奮闘がコミカルで楽しい「赤い酋長の身代金」が面白かった。
2021/04/26
クラムボン
「オー・ヘンリー傑作集1」はニューヨークで暮らす人たちを、皮肉と機知を相交えつつ、意外な結末に苦笑する作品が多かった。「傑作集2」でも同じ味わいのものが多いが、チョット毛色の違う作品も混じっている。そして南部を舞台にした作品が半分近くある。作者は地方に生まれ20歳頃に南部テキサス州に移り青年期を過ごした。10年以上も其処で暮らしたのだから作品への影響は強いと思う。意外にもニューヨークに住んだのは40歳から亡くなるまでの8年間と短い。そこが彼の終の棲家となるのだから、根は都会人気質の持ち主なのだろう。
2024/02/24
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