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1984 (角川文庫)

1984 (角川文庫)

1984 (角川文庫)

作家
ジョージ オーウェル
田内志文
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-03-24
ISBN
9784041092453
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1984 (角川文庫) / 感想・レビュー

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アナーキー靴下

3年前に早川版を読んで以降、音楽に心震わせられる時、いつもこの話を思い出すようになり、いつか再読をと思っていた。言葉と共に概念が消え去るなら気付きさえしない、しかし音楽から受ける情動が繋がる概念が失われているのだとしたら? トランペットの高揚感の繋がり先が一つしか残されていないとしたら? また、以前は支配と洗脳という重苦しい話に思えた全体像が、まるで人間性の円環に閉じ込められたような、痛切だが美しい物語であるように思えた。社会というものは、自分自身を引き延ばし、増幅させたものにしかなり得ないのではないか。

2021/07/03

コージー

★★★★☆監視社会を描いたディストピア小説。『ビッグ・ブラザー』が支配する世界では、寝言や表情、頭の中までもが徹底的に監視下に置かれ、過去も都合のいいように書き換えられてしまう。こんな状況の中でとうてい生活できるものではない。読んでいるだけでも、常に誰かから見られているという息苦しさでだんだんと辟易してしまうほどだ。前半は動きがあまりなくまだマシだったが、後半はかなり過酷な展開へと変貌をとげる。とにかくはやく解放されたい、そんな気持ちにさせられる読みごたえ十分の重たい小説だった。

2021/06/25

しんすけ

ハヤカワ文庫から数えて3回以上読んでいるのだが、その度に読書速度が遅くなっていることに気付いた。 内容が現代の描写のようで、考えさせられることが多いのが原因なのだろうか。 主人公ウインストンの主たる仕事は公文書の改竄である。 その内容を愚かな民衆が信じ、惨めな生活を惨めと思わないような意識操作を行っていると云える。 SNSが多くの意見を取り入れる媒体でなく、考え方の多様性を否定する方向を示唆している実態を観れば、今日が本書に酷似しているのに気づかされる。

2021/05/09

BS

1949年に刊行された本作であるが、監視や統制に力を入れるあまりに、現実の1984年と比べると、科学技術がいまいち進歩していないところが、妙にリアリティがあって恐ろしかった。実際のところ、本作の設定が本当に1984年であるかも怪しいところではあるが。程度や規模の差はあれ、現在でもこのような政策は行われているのであろう。

2021/12/25

こふく

動物農場もだが…時代背景を考慮せずともジョージ・オーウェルはディストピアワールドの創世神で在り、現実世界とのリンクを残しつつ進むストーリーがリアルさを醸し出す。恐るべし"二重思考(ダブルシンク)"。ニュースピークの諸原理がまた興味深い。

2022/02/13

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