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発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ (角川文庫)

発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ (角川文庫)

発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ (角川文庫)

作家
小倉ヒラク
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-06-12
ISBN
9784041092910
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発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ (角川文庫) / 感想・レビュー

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はっせー

発酵食品に興味がある人や好きな人におすすめの本になっている!読書友達からのおすすめの本であったが大分積読であった。だが積読の間に本が発酵して面白みという旨味に変わっていた気がした!この本は著者の小倉ヒラクさんが発酵食品や発酵次第について文化人類学的アプローチで書かれた本になっている。まず文章がうまい!軽いタッチで書かれておりちょっとした冗談も入れているのでクスッと笑ってしまう!そしてなにより内容自体もためになる話ばかりである。家でぬか漬けをしていたり味噌を手作りしている人がいればこの本めっちゃおすすめだ!

2023/08/04

papako

たまたま本屋さんで見かけて。とにかく発酵!そして文化人類学だ!醤油に味噌にお酒にワイン。発酵とか何かを教えてくれる。くどくどしてるところもあるけど、わかりやすく噛み砕いて説明してくれるし、好意的な文章なので、楽しく発酵を知ることができました。もうお醤油とか、味噌とか、食べてみたくなるものばかり。もう一生分呑んだと思っている日本酒やワインを呑んでみたくなりました。やはり手前味噌、作ってみようかしら。子供の頃作ったもんな。うん、発酵ばんざい!

2021/01/14

ホークス

元本は2017年刊。日本酒、ワイン、味噌、醤油の発酵を実地に調べた著者が、発酵と食文化の未来を考える。勉強になった。日本酒とワインの製造工程を大まかに理解できたのが嬉しい。原料作物の品種と育て方、風土的な制約、目指す味や香りなどによる無限のバリエーション。芸術に近い豊かな表現を楽しむ文化が、消費側にも求められる。手作りのリスクと手間、コスト的な整合の問題もある。昔は「それしか無い」ゆえに存在した土着の良さを、意志を持って選べるか。個性の豊かさにどれだけ価値を感じるか、色々な行方のポイントになるだろう。

2022/07/04

木ハムしっぽ

フランクな講義を聴いているような軽妙な文体でありながら、味噌や醤油で親しみのある発酵という営みに目から鱗の説が満載。 文化人類学の大家が発見した、ニューギニアの島々で行われていた「クラ」の文化に、菌とヒトとの交流である発酵をなぞらえ、発酵文化人類学と称ある辺りは見事な論説。加えて、美術と醸造とを対比する考えにはしびれました。『美は予定調和ではなくリスクと格闘するチャレンジの中でしか生まれない』発酵と向き合う「醸造」もそうであると。 今年読んだ最もお薦めの本のひとつ。

2021/09/08

ta_chanko

醗酵の凄さや大切さが分かる。我々の生活の近くに醗酵があることに、改めて気付かされた。日本の味噌・酒・醤油・くさや…。世界でもヨーグルト・チーズ・ワイン…。目に見えない微生物たちが、我々に贈与してくれている。話は醗酵に留まらず、文化人類学へ。贈与(不等価交換)の輪が巡りめぐって、人間社会が構成されている。人間は太古の時代から、その土地に合った醗酵文化を育み、贈与の輪をつないで生きてきた。現代の貨幣を介した等価交換は経済のほんの一部。「金の切れ目が縁の切れ目」ではなく、醗酵と贈与でつながる世界に期待!

2020/11/19

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